FACTA3月号の「日大連載」――。

 

 2024(令和6)年が明けて間もなく、衝撃的な情報が飛び込んできた。

「今年度の入学志望者が酷いことになっている。前年度比2割以上落ち込むかもしれない」

 その根拠はたしかにあった。事実、入手した1月10日時点における日本大学入学志願数の一覧を見ると、昼間の1部と夜間の2部の平均志願数がおよそ65000、同じ時点で去年の志願数は8400近くある。前年度と比較すると、1900ほど減っており、8割を下回っている。

 もっともこれはまだ1月初旬時点におけるデータである。したがって日大関係者たちは、さして深刻に受け止めていなかった様子もあった。「昨年のアメリカンフットボール部の薬物事件が影響しているだけだから、日を追えば増えていくだろう」と。

ところが、である。その後も、入学志願数は一向に増えない。1月末時点でのそれは6万5000ほどだった。去年の同時期の志願数が8万7000だから、2割減どころか、前年比75%の落ち込みなのである。むしろ日を追うごとに、下がっている。文字通り、ショッキングな数字というほかない。(以下略)