今週号のサンデー毎日「ロッキー青木」7回目。

 

 税理士の新居靖之はこの1月で84歳になる。青木廣彰と同じく、慶應中等部に通っていた同期生である。新居はロッキー青木が亡くなるまで、半世紀以上も付き合ってきた。こう語る。

「だからロッキーとは兄弟みたいなもんでした。ロッキーがアメリカに渡ったあと、お母さんのかつさんも向こうに行っちゃった。それで、お父さんの湯之助さんが、一人で日本の紅花を切り盛りしていたでしょう。さしもの湯之助さんも、寂しかったんじゃないかな。僕のことを息子のように可愛がってくれましてね。『新居、ちょっと付き合え』と誘われ、一緒に銀座で飲み歩いていました」

 1938(昭和13)年10月生まれのロッキーは、生きていれば85歳だから、本来なら学年は新居より一つ上にあたる。それでも慶應中等部で新居と同期生だったのは、ロッキーが留年していたからだ。(以下略)