今月発売のFACTA日大連載は日大の幹部人事について書きました。

 

 手元に一通の書面がある。学校法人日本大学行動規範に係る誓約書について(依頼)――。5月24日付で日大の教職員に届いた。こう書かれていた。

〈標記のことについて、別添のとおり本部人事部から依頼がありましたので,御対応くださいますようお願いいたします〉

 依頼書は日大本部人事部から大学の各学部はもとより、グループ内の附属中学や高校にいたるまで配布された。添付されている書類は〈1 学校法人日本大学行動規範に係る誓約書について〉、〈2 学校法人日本大学行動規範〉、さらに〈3 誓約書(様式1)〉だ。教職員たちは一様に驚き、戸惑った。

〈令和4年度内部監査実施報告書の「コンプライアンスに係る意識啓発の実姉」に係る個別所見で、学校法人日本大学行動規範(以下「行動規範」という)の周知状況において、以下のとおり意見があった。

 「当該行動規範は令和4年4月1日付けで新たに制定されたものであるため、コンプライアンスの遵守を徹底させるためにも、役教職員から当該行動規範を遵守する旨を徴収することが望ましい。なお、今後の新規採用者に対しても、当該行動規範を遵守させることに留意させるべきである。」

 したがって、行動規範の教職員への周知、誓約書の徴取及び保管について、以下のとおり取り扱う〉

(以下略)

 

 けっこう混乱しています。