子供たち・心のケア | IT'S A WONDERFUL LIFE~素晴しき哉、人生!

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ヒラウジイサム的マイペースな日々をのんびりと綴ります。
音楽、写真、演劇、絵、映画、ゲーム…多趣味人間。大阪在住。

こんばんは。
最近ちょっと気になっていることがあったので、調べてみました。


内容は、今回の震災後の子供たちのメンタル面について。


大人にとっても今回の震災はとても大きなショックで、あの日以来、体調を崩されている方も多いと思いますが、
ならば…子供たちはもっと大変なのではないかと思ったのです。




確か新聞に載ってたと思うのだけれど、

子供が命の尊さなどを理解できるようになるのは小学校に上がる辺りから…らしい。


それまでの年齢の子供たちには、あまり今回の震災の映像などを繰り返し見せないように気をつけたほうが良いとの事です。
映像を見せながら「地震は怖いんだよ。」とか「離れ離れになってしまうかもしれないんだよ。」など、災害についての事を子供に正しく伝えるつもりでも、
結果的に子供の不安を掻き立て、恐怖心ばかりを与える事になるかもしれないそうです。






少し私自身の話をさせて頂きますが…、
私の父親は昔からSF映画が好きで、幼少の頃、家のTVでよくSFホラーだのSFアクションだのの映画が流れていました。


何才の記憶かまでは思い出せないのですが、その映画の中でたまたま見たシーンが未だに記憶に焼き付いています。


それは、謎の宇宙生命体(真っ赤なマグマみたいな固まり)が、街の中を転がって全てを飲みこんでいく映像だったり、
月面着陸した宇宙飛行士が、ヘルメットに酸素を送る装置の管を突然現れたモンスターに切られて苦しむ…というシーンだったり、
不思議な四角い小さなプレートに宇宙船の中にいた数人が吸い込まれてしまったり…という、SF映画では謎の侵略者が人々を襲うという…よくある場面です。



多分今の自分が改めて観たら、話もなんだかB級っぽかったり、昔の映画なので“いかにも作り物”っぽいと思うだろうし…きっと当時でも、大人は娯楽として楽しむような映画だったのかもしれません。


…でも幼かった当時の私には、それがとても怖く、目をつむるといつもその映像が浮かんできました。


親にもそんな事は話せなかったです。
モンスターにおそわれた時の恐怖だとか苦しさだとかが自分の事のように感じるというか…SFだからどう考えても非現実的なんだけれど…そんな事は関係なく、とにかく怖くて、そればかり浮かぶのです。


映画の結末は、モンスターを何とかやっつけて地球に平和が…とかだったのかもしれませんが、
子供にとっては、結果はどうあれ『そのシーン』が、とても怖いのでしょうね。…自分がそうだったんで。




…話が少しそれましたが、何が言いたいのかというと、
“それが例え『作りもの』であったとしても、それだけショックな映像や出来事は心に強く残る”という事、です。


そして、それを子供は素直に「怖い」と言えないこともある。
心の中でその恐怖をずっと持つこともあるという事、です。




ましてや今回の事は、作りものでもなく、現実に起きた事なので、特に子供たちの心の奥が心配です。




被災地の子供たちの事を思うと、きっともっと深い心の傷を負っていると思うので、専門的なケアが必要だと思いますが…、
被災されなかった地域の子供たちの心のケアも、今、とても大切になってきています。




以下、少しだけですが、主な対処法をまとめさせていただきました。
ご家庭に小さなお子さんがいる方はご参考ください。






・子供が急に甘えてきたり、『赤ちゃんがえり』(おもらしなど)を起こした時は、叱ったりせず、受けとめてあげる。(トラウマによる一時的な強い不安の現れだそうです)


・子供の表情や行動をよく観察し、震災前と比べて何か変わった事や、気になる事があれば、焦らずにそっと声をかけてあげる。
子供は大人のように感情や考え方をうまくコントロールできないので、子供の様子を見ていて何か気になった時は、子供の意識を他に持っていけるようにやさしく導いてあげる。


・災害のニュースはあまり繰り返し見せないように気をつける。


・子供が不安を口にしたら、しっかり受け止め、「こわかったんだね。でもパパもママも絶対一緒にいるから大丈夫だよ。」と、安心させてあげる。


(※もっと細かな方法が記載されている個人の方のブログもいくつかありましたので、詳しくご存知になられたい方は、『震災後 子供 ケア』などで検索してみてください。)






年齢に関係なく、大人である私達と同じように子供たちは心を痛めていると思います。
できるだけ大人が、その気持ちを受け取り、そして安心させてあげてください。






そして大人同士も。


“大人だから…”と不安な気持ちをグッと抑えつけてばかりいる必要はありません。

仲間や友達と気持ちを分かち合って、一人でふさぎこまず、皆で一緒に歩いていこう。


口に出してみよう。

大丈夫。みんな一緒だから。
その気持ち、よくわかるよ。だって同じ人間だもの、ね。




あなたの名前を誰かが知っている、
それだけでも、その誰かの力になっている事もある。




悲しい顔をしているより、
一生懸命「今」を生きている顔のほうがみんなの力になるのかな。




あなたが今、そう感じるように。






誰も何も悪くは無いよ。




「楽しい」と思うことを悲しまないで。

「嬉しい」と思うことを悲しまないで。




「楽しい」、「嬉しい」と思う事、感じる事はとても素敵なことです。

その気持ちをしっかり心に刻んでいこう。




“あの日”から学んだ多くの事、
思い出した事、
気付かされた事、
ずっとずっと大切にしていこう。