昨日の晩はスタジオだった。
…正直、皆に会うまでは、そんな心境になれなくて。
発声練習もだし、歌詞も覚えなきゃで、
前日の晩、仕事帰りに無理矢理気持ちを奮い立たせて歌ったけれど…やっぱり音楽や美術とかってのは、気持ちがあってのものなんだなあとつくづく感じたり。
盛り上がらない気持ちのまま、スタジオに向かう。
仕事ならまだしも…こんなに大変な時に、趣味でこんな事をしていてもいいんだろうか…と妙な罪悪感にかられたりして。
ちなみに、こういう時、必要以上に罪悪感を持つのは精神衛生上、良くないんだそうだ。
これが続いてしまうと、精神的に参ってしまうからね。
すべての事を否定する必要はない。
まず、今の自分をしっかり“生きて”、
そして平行して何かできる事があれば協力していけばいい。
自分を必要以上に追い詰めちゃダメだ。
そこまでは誰も望んじゃいない。
自分が自分である事を、大切にしなきゃね。
メンバー全員の顔を見てホッとした。
不安な時や、独りでいたい気持ちの時ほど、
外の空気を吸って、安心できる人達と会うといいんだと感じた。
皆の笑顔がいつもよりもっと優しく見えた。
心と心を通わせる事ってすごく大切だね。
今までとはまた違った新たな気持ちで音楽と向き合えたと思うし、
バンドを通して、感じるものがたくさんあった。
当たり前なんだけれど、
一人一人の各パートの音だけではメロディーにならない。
それが一つ一つ集まって、曲になる。
それって、
国や人の為に、皆が今やっている事みたいだ。
世界中の人の力も集まって…
すごい人数のオーケストラで、力強くてあたたかい曲を一斉に奏でているみたいだなと思った。
早くこのメロディーが被災されている方々の元に、一日も早く届きますように…。
そして、今回、
人の心を救うのは、やはり人の心だと感じたので、
自分自身を責めて内に篭らず、思いきって前に踏み出して人と関わっていこうと思ったよ。
人から与えられるもの、
そして、自分でも気づかない間に人に与えているものが、きっとあるはず。