王滝頂上から剣ヶ峰山頂を結ぶ稜線


「八丁ダルミ」






2014年9月27日 起こってしまった水蒸気噴火



「あの日」から、立ち入りが禁止されていましたが、シェルター設置等の安全対策が施されたため、7月29日から10月11日まで期間限定で通行可能になりました







立てられた看板
避難シェルターの位置など、事前確認した情報と照合し「もしもの時」を考えます



     


見渡す限り「砂と火山礫」の荒涼とした光景が広がる八丁ダルミ



それは「あの日」よりも前から同じです



それはどこか「別世界」に来た様な気がして

 

あちこちの自然を見てきた中でも、好きな場所のひとつでした






鞍部にある石柱



  


目指す剣ヶ峰山頂まで眺め思います



「あの日」



無数に降り注いだ噴石は



大きさは30cmまでが多く、最大で70cm



落下速度は時速300kmだったそうです



その時の噴石は今、この視界の範囲にどれだけ転がっているんだろう



・・・






この日、ずっと続いている素晴らしい眺めは



「あの日」



火山灰に視界を奪われ、噴石と熱風に襲われた場所



・・・



9年前、前々日まで登山の候補日だった



「あの日」



もしも所用を回避でき、登っていたら



・・・



その時、身を置いていた場所が剣ヶ峰山頂や八丁ダルミだったら


  

・・・



それは実際に足を運んだ、この日までは



楽しい登山の時、鍛練の登山の時もあった



御嶽登山の「思い出」と重ねてきただけでしたが






今回はその場所に立ち、強風を浴びながら


 
様々な事を思い、考えながら歩を進めます



・・・






目の前に噴火前からあるモニュメント



 

「まごころの塔」


登山者の安全を計るため、避雷針の役割も担ってくれています

  

      


登山道を挟み、並ぶ像



こちらも噴火前から存在しますが




重傷を負いながらも、この像の台座右側で一夜を過ごし、翌日救助生還をされた登山者の方がみえました




ヘリコプターから撮影された、その写真を見た時



あの場所で



...と、何度も思ったことを思い出します





  

振り返り王滝頂上方面






まごころの塔を過ぎた所にある、30人収容可能な避難シェルター







近付く剣ヶ峰山頂
 


       
 

再び振り返り望む、奥の院方面






少し登り、先程と同じ形のシェルター



地獄谷火口側には、壁が張られています



・・・






この日まで、頭の中で重ねてきた



「あの日」の事


  

 


天候に恵まれたこの日



何度も何度も「あの日」の光景に置き換え、登りました




       


写真右端にある、黒い土嚢が乗せられたシェルターが目に留まり



 


少しの間、入らせていただきました



何度も見た「あの日」の映像を思い出しながら



それが再び起こり、運良くここに入れた時



どんな気持ちで、何を考えるんだろう




・・・







「特別な場所」に到着したところで続きます



・・・



今年最後のブログは、今年一番思い考えた時のブログになりました




とても牛歩でありますが




「自分を振り返り、これからを考える備忘録」である、この拙いブログに目を通して下さり、ありがとうございました


 

皆様、良い年をお迎え下さい




ぽれぽれ