9月半ばから継続中のドタバタ増しを考えると、この日を逃したら今年も登れなかった御嶽山



こうしてスキマ時間にブログを綴りながら

 

「行けて良かったなぁ」

 

と、何度も呟いてしまいます



 


たくさんの登山者の方々をお見送りして、貸し切りの登山道


    

といっても登山口から1km程は、勾配が緩やかな砂利道を歩きます



聞こえるのは




風の音




揺れる木々の葉擦れ音




自分が砂利を踏みしめる音




それ以外は

  


なにも聞こえない時間




・・・




わちゃつき気味の日々から少しだけ離れるため、時折身近な自然の中へ身を置きに行っていますが




何処へ行っても近くや遠くから、人声、車、サイレン等々...なにかしら人工的な音が聞こえて来ます




それが全くしない




そんな場所はいくらでもあり、時間があれば足を運んでいました




ただ、ここ何年もそれが出来なかったけれど




やっと...




そう思いながら、静かな登山道を歩いていると




涙が出そうになります







砂利道の終点  大江大権現






ここから木段や石段を登り、登山らしくなります






樹林帯を登り標高を上げ、少しずつ変わるしばらく振りの眺望を何度も眺めます




この王滝口登山道は、登山難易度が高くはない事もひとつの理由で1番利用されているルート




幅広い年代の個人、グループの方々がそれぞれのペースで登山を楽しんでおられます




時折先行している登山者の方に追い付きそうになる時もありますが

 
  
 

今回は特別な時間




そのひとときを大切に、ゆっくりと登りたいので




自分が抜く事によって、抜きつ抜かれつになってしまいそうな時は







しばらく足を止め、眺望を楽しんだり

 
 





山頂でのメインのおやつを楽しみに、行動用山おやつをいただいたりして     




先行されている方々に気を遣わせない様、広く距離を保ちます
    




それから自分より後発で先を急ぐ方もみえますが




同じ様に調整して、先へ行ってもらいます




「ただ登るだけ」なら、このペースですと逆に疲れて、身体への負担がかかる時もありますが

 


それは考え方、身体の使い方ひとつで変わってきますし




時間はどっさりあります




かつてないペースでのんびり行きます






 

八合目直下  金剛童子

 




御嶽山は山岳信仰の山、所々に像や祠が点在しています






8合目石堂 避難小屋






森林限界を越えてからずっと見えている
雲海の向こうに中央アルプス、その向こうに南アルプス


 

「唯一来れた日が天候に恵まれて良かったなぁ」とか




「あれは何岳、あれは何山」とか




ひとり念仏を唱える様に呟いていますが、前後100メートル以上誰も居ないので大丈夫




それから




「午後から雲が増えないと良いなぁ...」とか意識しだすと、つい足も早くなってしまうので、それは意識せず




「静かな時」

 


その貴重な時間を大切にしながら
     





  
富士見石に到着したところで続きます