先週の木曜日。
定期の受診のほかに認知症の検査をお願いしていました。
そして想定外の入院。
「たまには面会に来てくれよ」
不安そうな父の顔が脳裏に残り、面会日と仕事の休みが重なった昨日面会に行ってきました。
その日はおりしも母の月命日。
仏壇には、お花を新しく飾り遺影の母に声を掛けて出かけました。
看護師さんに案内され病室に入ると父はベッドで休んでいました。
「〇〇さん、娘さんが面会に来てくれましたよ」
と声をかけるとマスクの顔ではピン!と来なかったようです
「じいちゃん、私」マスクを外すと
「あ〜、どうした」
「……。 たまには面会にきてくれって言ってたじゃない」
「そうだったっけなぁ。 仕事はいいのか?」
「今日は休み」
そんなやりとりから始まり、たわいのない話をしながら、ずっと父の手をさすっていました。
(ずいぶんと痩せて細くなったなあ)
と感じました。
そして何度となく同じ話を繰り返す父。
(そうだよね…)
「うん、うん」と頷いたり、相槌をしてみたり。
帰りがけ
「兄ちゃんや(兄嫁の)〇〇さんにもありがとう。よろしく言ってくれ」と言づかり
そのことを兄にメールで報告をすると、
「ウソをついているのか、演技なのか…」と返ってきました。
生涯その溝は埋まることはないんだ、と改めて思いました。