肩透かしだった。
あしたのジョー原案アニメ『メガロボクス』
1話、めちゃくちゃおしゃれで、スチームパンク的で、かっこよく、良かった。
あの年代の画風を今使い、新しい作品を作るスタンス。
特に、キルラキルが分かりやすくいい例。かっこいい。
そして、1話、ジャンクドッグとユーリの戦いが始まるところで、終わる。
なんとも、王道で最高の引き。
そして、待ちに待った2話。
薄かった。
ジャンクドッグとユーリの戦闘シーンがとても薄かった。
ジャンクドッグとユーリの描写があっさり過ぎる。
ちゃんと精神的にあしたのジョーを継承してくれよと感じる。
あしたののジョーのあの「粘り」を見せて欲しかった。
あしたのジョーが好きだ。出崎が好きだと見せて欲しかった。
決して出崎監督の三回PANやらハーモニーを見せて欲しいわけじゃない。
あしたのジョーの血生臭い粘りが観たかった。
音で、作画で、コンテで、連なるあの感じが観たかったのに。
序盤にショックを与えることで、物語に緊張感を与え、観客がのめりこむ。
だから、そういう力を入れなければいけないシーンは力を入れなければいけない
1話で盛り上げた対決。あの対決は、ジャンクドッグとユーリを観客に惚れさせ、ジャンクドッグにユーリへの対決に向かわせなければいかず、そしてユーリという存在を強固な壁として印象付けなければいけない。故に、2話後半に何も感情移入ができなかった。
全体の構成を通して、あのシーンは非常に大切なシーンなはず。なんだかなぁ。
他と比べたいわけではないが、前期アニメ『宇宙よりも遠い場所』。
女子高生が、南極に行って帰ってくる話。本当に楽しかった。
1話目、観客の感情移入対象となるキマリが、報瀬と出会うことで、一歩踏み出すという話。
そして、2話目、後半の3人が歌舞伎町で走り回るシーン。モノローグと、横から映すカットシーン群。横カットで、「走る」という行為、横顔を映すカット。
このシーンがきちんと成立することで、全体を通して、このストーリーはどこに行きたいかが大切でなく、前に前に進み続ける彼女たちを映していくんだと感じた。
そして、1、2話が成立することで生まれるめぐっちゃんへの皮肉ともなる。
ちょっと疲れてきたため、論が外れてきている気がするが、どうにか私が抱いた感情を感じて欲しい。
メガロボクスの2話のあのシーンが(個人的に)失敗した事がとても悲しい。
本当に1話、これでもかと期待をした。
私が期待しているのは、あしたのジョーの表面的な継承でなく、精神的な継承を見たい。
ボクシングをやるということ、ジョーという名前を劇中に出す事、
これを出すことで、生まれる(悪い意味でない)皮肉的な意義や意味が観たい。
これから、どうなるか見守りたい。
本当に、楽しみなのです。
長文、論がずれて、申し訳ない。
駄文失礼。