御宿では町を挙げての「つるし雛めぐり」が行われ、
これに30店舗が参加しましたが、中でも
「月の沙漠記念会館」には無数の多種多様なつるし飾りが
豪華絢爛に展示されていました。
館内には動植物と魚類たちの無数のつるし飾りが
所狭しと吊り下げられ、その様は圧巻です。
つるし飾りは無造作に作られているのではなく、
一つ一つその由来が紹介されています。
古来「鶴は千年、亀は万年」と言われ長寿のシンボルです。
桃にも深い言われがあり、
その思いを込めつつ作られたことでしょう。
ふくよかな桜の花びらが可愛いですね。
髭が伸び、腰の曲がった姿は老人を表し、
長寿を意味するそうですが、段々、
海老の姿になって来ました。
色合いが華麗で形も優れた「めで たい」は、
お祝い事に欠かせません。
ユーモラスに作られたフクロウに親しみが湧きます。
厄や災いが「去る」ようにと、猿は縁起の良い動物です。
つるし飾りはこうして古くからの言われに因み、
古い着物の布切れを持ち寄り、一つ一つに趣向が施され、
見応えのある飾りに出来上がっています。
地元の海で獲れるアワビやサザエをベースにした雛人形も、
煌びやかに輝いて見えます。
とても素晴らしいつるし飾りを堪能させて戴きました。