旅も早くも3日目を迎えました。
この日は帰路に着くので遠出は止めて、
宿から近くの湯河原・万葉公園に散歩がてら出掛けました。
妻同士仲良く腕を組んでのお散歩です。
湯河原も温泉の町ですね。随所に温泉旅館、ホテルがありますが、
古い樹木に覆い包まれるようにして、
密かに建つ老舗旅館も魅力的です。
万葉公園には「文学の小路」と言う素敵な散策路があります。
歌碑に彫られた歌
足柄の土肥の河内に出づる湯の
世にもたよらに 子ろが言はなくて
揺れる男の恋心を漂い消えゆく湯煙に託して詠んだ恋歌です。
この歌は万葉集4.500首の中のただ1首、
温泉の湧き出る様が詠われたもので、
湯河原温泉を詠った歌と、言われています。
萬葉洞門をくぐり抜けると、
藤木川沿いの「文学の小路」のなだらかな坂道が続きます。
足下には藤木川のせせらぎがあり、
見上げると常緑樹と紅葉の美しいコントラストが目に映ります。
小路の途中には音を立てて流れ落ちる滝も見られます。
緑の木々を背にした楓の色鮮やかな紅葉に
足を止めさせられます。
旅のフィナーレは真鶴岬先端の三ツ石海岸です。
快晴の中太陽に照らされて、波静かな相模湾は輝いていました。
真鶴津岬先端の三ツ石海岸です。
海と対岸とが紺碧で一体となり、素晴らしい景観でした。
真鶴岬からは富士山は見えませんが、
対岸に熱海の町が見えました。
いよいよ帰路に着くことになりましたが、
小田原に向う途中海沿いの石田商店で昼食にしました。
お刺身も厚切りの海鮮丼に舌鼓を打ちました。
楽しく思い出に残る3日間の旅を終え、
親友ご夫妻には深く感謝して家路に着きました。