旅の3日目の朝早々とメールが入って来ました。
開くとこども運の園長をしている彼女から、「今日の午前中に
子ども達に野菜の話しをして貰えませんか」とありました。
妻と「Nちゃんから頼まれたら、断れないね」と話して
お受けすることにしました。

園長は確たる信念とポリシーを持って保育をしていました。
保育の中には「食育、菜園、園芸ー:土づくりから、収穫の喜びと
命をいただいて、生きていることを学ぶ」とあり、
園庭のミニ菜園ではブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモなどがあり、
また、一人一人の子ども達のビオラの鉢が並んでいました。


わたしは野菜作りは土から始まることから土のこと、
水の大好きなナスのこと、水が不足すると色艶が悪く固くなる
ボケナスのこと、逆に水が多いと実が割れてしまうトマトのことなどを
話しました。妻は引退するまで幼稚園園長をしていたことから、
引っ張り出され一言お話しをしました。

終って年長さんが深々とお辞儀をして、一人一人感想を述べました。
「楽しかった」とか「知らないことが聞けて良かった」と聞かされて、
お役に立てたのかとホッとしました。
お礼にと年長さん、年中さん、年少さんがそれぞれ
元気な歌声を響かせてくれました。

その後食堂で園児達と共にお昼を頂きました。
タップリの中華丼にわたしは少し量を減らして貰いました。

京都から新幹線に乗車しましたが、台風も過ぎ去り、車中からは
晴れ上がった青空に、富士山が勇姿を現していました。

品川から総武線の快速に乗り換えましたが、千葉に入ると
台風の影響が残っていて、電車はなかなか進まず可なり延着しました。
終点に近付く頃には16両編成の後部では人影も見られず、
まるで貸し切りみたいでした。
まさかの企画から始まり、まさかの要請で終った楽しい3日間でした。