精密科学技術による医療機器の進歩は目覚ましいばかりですが、
今回、長女がその恩恵に与かることになり、
改めてその認識を深めさせられています。

先般、テレビでIMスコープと言う医療に革命を起こす顕微鏡が
紹介されていました。これは10年掛かりで開発されましたが、
患部のモノクロの画像では無く、カラーで質量分析を映し出す物です。
これによると服用する薬品が患部に届いているかどうかが
分るとのことです。価格は1台1億5千万円です。

これは長女が体内に装着したアメリカ製の人工補助心臓です。

体外には人工補助心臓のポンプを操作するコントローラーと、
これを作動させるバッテリーがあります。
バッテリーには携帯型と据置型の2種類があります。
その他に充電器があります。

退院後、少なくとも心臓移植までは、我々夫婦が24時間介護を
することになります。このため機器の操作と緊急時の対応など
8頁から成る説明書と実技の指導を受けました。
今後、ペーパーと実技のテストがあり、これに合格しないと
長女は退院することが出来ません。





人工補助心臓のポンプが停止ししたり、回転数に異常を来たした時、
又、電源のバッテリーの残量が無くなるとか過剰になる場合には
警報が鳴ったり、ランプが付きます。その時には病院に
連絡すると共に、コントローラやバッテリーを交換します。
命の危険が伴う介護だけに緊張感が欠かせませんが、
これが全う出来れば呆け防止になるのかもしれません。