「乾いた土地」を意味するラ・マンチャ地方は、文豪セルバンテスの「ドン・キホーテ」の舞台として
知られ、物語中でドン・キホーテが戦いを挑んだとされる、白い円筒状の建物に黒い三角屋根が
印象的な風車が立ち並んでいます。この日は更にコルドバに向い世界遺産のメスキータを訪ねました。


コンスエグラの丘には11基の風車が立ち並んでいます。

ここはサフランの産地としても知られ、毎年サフラン祭りが開かれます。
丘の下にはサフラン畑が広々と広がっています。


ドン・キホーテの旅籠。中にはドン・キホーテの像や
当時、使われていた荷車が置かれています。


旅籠の中にはレストランがあり、テーブルの背後には当時のワイン貯蔵用の大きなかめがあります。


コルドバは10世紀に全盛期を迎えたイスラムの都市ですが、
1236年レコンキスタでイスラム勢力が追放されました。
写真左は免罪の門の横に聳え立つイスラム寺院の尖塔です。
写真右のメスキーターは785年に建てられ、その後増築が重ねられた巨大なモスクですが、
中に入ると森の木のように円柱が林立しし、円柱の森と呼ばれその数は850本と言われています。


16世紀になってこのモスクの中にカテドラルが建てられましたが、写真左はその正面と、右側は背面で、
聖歌隊の席と説明されていました。


聖歌隊席には巨大なパイプオルガンが備えられています。
礼拝堂の左右には黒檀の特別席があります。
座席には家紋と思われる見事な彫刻が刻まれています。


マクスラと呼ばれる空間には、イスラムの聖地メッカを指し示す目印のミフラブがあります。
写真右はミサで行われる説教の場所です。