長い生涯過去に何度か海外旅行をしたことがありますが、それはもう昔の話しで現職中は仕事一本で、
海外旅行どころではありませんでした。やがて子ども達が自立し二人きりになった時、リタイアしたら
のんびり海外旅行でもしようかと言うことで、長年毎月積み立てて来ました。ところがいざリタイアすると、
何だか海外旅行が億劫にもなって来て、計画を立てることも無く時が過ぎ去りましたが、折角の積立金が
無駄にならないようにと、意を決して先ずはスペイン・ポルトガルを旅することにしました。
旅が始まり無職のわが身、仕事のことを考える必要もなく、畑のことも忘れ、ただ移動するバスに身を
委ねて、のんびりと移り変わる車窓からの眺めに見入り、降りては観光地を散策し楽しい日々を過すこと
が出来ました。
今は旅の余韻を噛み締めながら、1.000枚近い写真の中から選びながらアップの作業を進めています。
今日はバルセロナのサグラダ・ファミリア聖堂をアップしました。


ガウディは31歳で2代目主任建築家に就任し、以降43年間人生をこの聖堂に費やしました。
聖堂は1882年に着工し130年が経過しました。聖堂は「生誕」「受難」「栄光」を描く3つのファサードから成り
各ファサードには4本の鐘塔が建てられます。現在、東側の「生誕」と西側の「受難」が完成しています。


聖堂地下の博物館には模型や設計図などが展示
されていますが、建築経過の写真を見ることが出来ます。


聖堂の外壁にはキリストの生涯を描く、緻密な彫刻が数多く
取り付けられています。昔の大聖堂ではステンドグラスで
キリストの生涯を表現していますが、この聖堂では外壁に
彫刻でキリストの生涯を表現しています。


聖堂の内部と数少ないステンドグラス


地下の博物館の展示品の一つ。沢山の砂袋を吊り下げて柱の傾斜を測定します。
右の写真はは建築作業現場の一つです。


聖堂の南側で「栄光」のファサードの建築が始まっています。
これから先完成まで50年近く掛るだろうと見られていましたが、
急遽後14年で完成させることが決まったそうです。
写真の右は聖堂の南側の通りに建つビルです。ビルは聖堂が完成の暁には取り壊すことを条件に
建てられましたが、まだ50年は大丈夫だろうとみていてビル側は、完成が早まることで困惑している
とのことでした。因みに、聖堂の建築資金は拝観料が当てられています。