外房の海沿いの町では9月は祭りが集中しています。今日は釣ヶ崎海岸(一ノ宮町東浪見)で上総十二社まつ
りが開かれました。そこで家から車で6分程の太東海水浴場の駐車場に駐車して、海岸を心地良い潮風に吹か
れながら20分程歩いて祭典場に行きました。

祭りの中心になるのは一ノ宮町の玉前(たまさき)神社ですが、1.200年の歴史を持つこの祭りは近隣5市町村
の広域から神輿が集る、房総の代表的な「海の祭り」として千葉県指定無形民俗文化財になっています。


海に面して鳥居が建っていますが、ここには神社はありません。ただお囃子をする建物が建っています。
釣ヶ崎は玉前神社の祭神・玉依姫命の一族が上陸したゆかりの地で、十二社祭りはここで神社の神々が
再開することに始まったと伝えられています。


この祭りで珍しいのは稚児の乗った神馬(かんのうま)や神主(こうぬし)と命婦(みょうぶ)が乗った馬が、
お神輿を先導することです。


お神輿は全て海岸沿いに担がれて集結しますが、初めに着いた5基のお神輿です。


暫くして逆の方向から2基のお神輿が着き、最後に玉前神社のお神輿2基が着きました。
大原のはだか祭りと同様に汐踏みはしますが、お神輿を海水に浸けることはしません。

お神輿が通り過ぎた後の海岸です。今日は快晴でとても暑い一日となりましたが、祭りの花火ならぬ
湧き上る真っ白な雲が青空に映えてとても綺麗でした。