クリスマスの日、当地の天狗のお寺として有名な飯縄寺(いづなでら)を再訪しました。それはイエスを抱

いたマリア観音像を観るためでした。残念ながら観音像は公開の日が決まっていて観ることが出来ません

でした。然し、ここでもう一つ有名なのは「波の伊八」の彫刻で、本堂に掲げられた「牛若丸と大天狗」

は観ることが出来ましたが、これまた残念ながらこれは撮影禁止でした。

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案内板をじっくりお読み下さい。

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飯縄寺は天台宗のお寺です。天台宗は元々神仏混淆でこのお寺にはそれが色濃く残っています。昔は鳥居

が立っていたそうで、この写真で石の柵の向う側は神社の境内で、飯縄寺の本堂とは言うものの、そこに

あるのは仏像ではなく天狗です。

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伊八はここで10年間を費やして彫り物をしたとのことですが、本堂の軒や欄間は想像上の動物など多くの

彫刻で飾られています。

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本堂内の正面に牛若丸と大天狗の彫刻がありますが、案内板にあるように高さ1メートル、幅4メートルの

ケヤキの1枚板に彫られています。この写真はパンフレットからのものですが、立体感があり圧倒される

ような素晴らしい彫刻でした。

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大天狗の彫り物の左右にあるのは「波と飛龍」の彫り物です。特に右側のは波が踊るようで躍動感に満ち

ています。この波の彫刻は北斎に影響を与えたとされ、「波の伊八」と呼ばれ由縁が良く分ります。