小石川後楽園を散策した後一休みして、地下鉄で永田町に出ました。目指すは政治の中心、国会議事堂で
す。学生時代に60年安保反対のデモに行ったことがありますが、それ以来久し振りの議事堂です。警備が
厳しく、鉄柵で張りめぐされた議事堂には馴れ馴れしく近づくことは出来ません。

通りの反対側の歩道からやっとその姿を撮ることが出来た国会議事堂です。目下、改装中です。


議事堂の前では議員会館の建築が進んでいましたが、高層の堂々たる建物です。


テレビにも良く写る自民党、社会党本部です。議員会館を過ぎた所で、警杖を持った警備の警官に呼び止
められました。会話は次の通りです。「どちらに行くのですか。」「いや、別に、散歩しているのです
が」「そうですか。この先に民社党の本部があり、特別警戒をしています。」警官はそのように事情を説
明していました。そのまま先に進むと数人の警官が本部前に立って、ものものしく警戒していました。こ
のようなことで、写真を撮るのもまずいのではと思い、ついついを控えてしまいました。


近辺をブラブラ歩いていたら国立劇場の裏手に出ました。所謂、楽屋口です。これはひと回りして撮った
国立劇場の正面です。



国立劇場裏手を出て三宅坂から半蔵門に向かって歩いていると、圧倒されるような巨大な石造建造物があ
ります。一体、これは何だろうかと思い正面に廻ると、それは最高裁判所でした。ここも警備員がいて建
物に簡単には近寄れない雰囲気でした。


最高裁判所を過ぎて半蔵門に向かうと長い長い白壁が続いています。100メートル前後はあるでしょう
か。白壁は普通の歩道より一段高い所に建っていますが、その壁際の歩道を歩いていると、監視カメラが
路上に突き出ています。ここでもここは一体何かと思いながら先に進むと、そこは皇居を前にした日本の
一等地に、広大な敷地を持つイギリス大使館でした。この界隈は東京でも新宿、渋谷、池袋とは全然異な
った趣きを持つ所でした。