昨日、メキシコ塔のふもとの桜をご紹介致しましたが、実はここは前々から

行きたいと思っていた所です。それはここに400年前の出来事が秘められていた

からです。



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 青空の下、そびえ立つメキシコ塔・表側から。



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 メキシコ塔の裏側に立つと太陽の光が遮られます。



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 慶長14年(1609年)、御宿沖でスペイン領フィリピン総督ドン・ロドリゴ一行の

乗った船が難破し、それを岩和田の人々が村を上げて救助にあたりました。

この出来事が後の日本、メキシコ、スペイン三国の修好の契機となったことから、

昭和3年ここに「日西墨三国交通発祥記念碑」(通称メキシコ塔)が建てられました。



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 メキシコ塔由来記によりますと、1609年9月30日未明フィリピンからメキシコに

航行中の帆船・サンフランシスコ号が台風に遭遇して漂流、岩和田海岸に座礁しました。

乗組員373人中56人は溺死し残る317人が岩和田村民により救出されました。 一行は

翌1610年家康が三浦按針に建造させた新しい船により、無事メキシコに帰国しました。

 岩和田村の子孫たちは祖先の美挙を後世に永く伝えるため、また、永遠の国際親交を

祈念してにこの記念碑を建てたということです。
 
 今年はこのことがあって丁度400年を迎えます。



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 この日の御宿沖は波一つなく、鏡のような海面が太陽の光を浴びて輝いていました。

外房一帯は1年間サーファーが絶えることのないほど、通常は波の高い所です。



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 今は整然とした岩和田漁港ですが、400年前この海辺で救助活動がなされたのでしょう。



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 遭難した帆船・サンフランシスコ号