2月にイタリア
ヴェネツィアを訪ねるにあたって
特に気を付けていたのが
スリ(+引ったくり)対策 

私はロングコートの下に
小さいショルダーバッグをかけ
中には最低限の貴重品と
ハンカチ、ティッシュ、MYスマホ
(✳妊娠中期の2月末の時点では、バッグがあっても
コートのファスナー締められました
)

コートのポケットには
(✳ポケットはしっかりボタンで閉じられるタイプ)
自作の旅程表、地図、ミュージアムパス
(↑これらはいずれも自宅で印刷した紙ベースのもの)
あとは薄型のパスケースのみ 

ポケットが膨らんでいては
これまたスリに狙われかねないため
薄型の というのがポイントで
(✳薄すぎて存在感無さすぎる物もそれはそれで
笑)

パスケースには、1日を通して出番の多い
ヴァポレットのチケット(72時間パス)と
メストレのホテル - ヴェネツィア間を結ぶ
往復バスチケット、そして
何かあった時のためにユーロ札1枚と
お財布&メインのスマホ(:写真撮影用)は
基本、ビーちゃんの物だけで対応

そんな彼のコートは
胸元に隠しポケットがたくさんあり
普段ならしてしまう『財布お尻IN』もせず
夫婦でスリ対策万全

ってなわけで、滞在期間4日間を通じ
スリの被害には遭わずに済んだのですが
2日目の夜のこと
むしろ手ぶらが故に(
)

ちょっぴり恐怖体験を致しまして 

この日、レストランにて夕飯を終え
(↑あの絶品ロブスターリゾットの日)
ヴァポレット乗り場へと向かっていると
突如 細い脇道から1人の男が現れ
気付けば バラの花3輪握らされていた私



(✳その時、確かビーちゃんと手を繋いで歩いていて
彼は片手に紙袋、私は手ぶらの状態でした
)

本当にほんっの一瞬のことで
驚くと同時に
「しまった…」という思い

世の中
タダほど
怖いものは
ありません!
その男の目的たるや
花代をぼったくること

流暢な英語で話しかけてきて
「君、キレイだね~、日本人?」
「隣は旦那さん? どこから来たの?」と始まり
適当に流して立ち去ろうとしたところで
「待って待って、花代払ってよー」と来る
最低男







こちらとしては
「は? 勝手に渡してきて何なのよ!」
って感じではありますが
下手して凶器でも持っていて
襲われたり脅されたりといった可能性も
決してゼロではなく
(一応 人通りはそれなりにある所でしたが
)

しぶしぶ2ユーロ渡すビーちゃん

すると今度は
「 3輪で 2ユーロはないっしょー
5ユーロ 10ユーロ払うのが礼儀ってもんだ!」
と声を荒げ、態度豹変

(✳そもそも若干しおれ気味だし、大輪でもないし
いくら観光地料金にしたって、5ユーロましてや
10ユーロだなんて、ぼったくりも良いとこ
)

これにはさすがに
いつも穏やかなビーちゃんもプチッ

しばし2人の口論が続き
(↑言うても、ビーちゃんの口調は終始冷静
)

居ても立ってもいられない私は
一瞬の隙をついて
男にバラ2輪返すことに成功


あっけにとられた男は降参
チッと舌打ちをして去って行きました

そんなん、「花を避けなかった
あなた(=私)が悪い 」って 

いやぁ、これが
相手も相当プロなんですわ
もはや避ける余地なし

実は翌日(日中)、リアルト橋近くで
再びその男を目撃 

バラを抱えてはいなかったものの
露店の後ろから道行く人をニターッと観察
悪巧みの機会をうかがっているような
なんとも不審な動きを見せており
私たちは
男と目を合わせないよう気を付けつつ
ササッとその場を離れました


(✳男の風貌からするに、イタリア人ではなく
北アフリカか中東系とみられます
)

こういった花代ぼったくりに関しては
カップルやご夫婦が
ターゲットになりやすいかもしれません
どうぞ皆さまお気を付けください

( 花を手にして2日で処分してしまうのは忍びなく
かと言って飛行機に生花を持ち込むのもと
花びらを外してティッシュに挟み、押し花に
Chloé の香水と合わせて サシェにしました
)
