三寒四温どころではなくて、五寒六温みたいだなあ | 雲水・ISA(九龍)のブログ

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日本は神の国
仁術師

自宅の藤棚はあっと言う間に満開となり、蜂がブンブン飛び回っていた。遠くからでもわかる芳香。

これだと、ツツジも見頃だろうと思って、鉄馬に乗って駆けつけると、案の定ほとんど満開。

ここの階段はかなり長いので、お年寄りにはキツイ。我々の体力の衰え具合を知ることができるバロメーターでもある。この時期、昨年は埼玉から小型のバイクで一般道を延々と走って来たダンス仲間がいたけれど、同じことを言っていた。しかし、スポーツやダンスをやっている奴等は見た目も精神も若い。

ピンクが大部分なので、白を見ると新鮮に感じる。大部分は満開に近いけれど、まだ半分程度の樹も所々にある。おそらく地下の温度や水分のせいなのか知らないけれど、自然の不思議。

階段の上を何かが横切ったので見ると、金色に光るトカゲ。綺麗だけれど、目立ちすぎて保護色の役目になっていない気がする。気温が高いので元気だ。

花の下に逃げ込んだので、後を追ってみる。トカゲの目線で見ると植え込みはこんな感じ。下にはハルシオンが咲いている。通称「貧乏草」。要するに手入れをしない無精者の庭に多いかららしい。花にとっては迷惑な命名だと思う。

鑑賞用の大きなツツジに混じって原始的な山ツツジも咲きかけていた。薔薇もそうだけれど、原種は質素な姿形をしている。豪華絢爛、百花繚乱も良いけれど、そういう質素な部分にも趣を感じるところが日本人だと思う。そういう人が最近は減っている気がするけどね。

丘の頂上につくと、休憩中の人がかなりいた。花の背丈がかなりあるので、近付くまで見えないのだ。お弁当を食べている人も多いが、上空からトンビが狙っていた。

きらびやかな花も良いけれど、青空にすくすく伸びた樹木も美しい。

夏日のような強い日差しも木陰に入るとホッとする。

花壇には花ショウブも咲いていた。いつもより早い。

こちらは名前を忘れた黄色い花。この辺は休憩用のベンチもあるので人と、それを狙うトンビが多い場所。

遥彼方は太平洋。高層ビルが無いので地形がよくわかる。自分は高い所が好きではないこともあり、高層ビルの良さがほとんど分からない。景色を見るなら山に上ればよい。人口の展望台は要らないな。その代わり、山や海というものは公共の財産であって、権力者やお金持ちが独占するべきではないと思う。戦乱の世の中では周囲の監視や防御の為に山城もあるけれど、平和な時代には必要ないだろう。

ここでは霧島ツツジも少ないので濃い赤色が目立つ。この色を見ると、急に「和風」という感じがしてくるから不思議だ。

その足元にはピンク色の絨毯のような花が咲き並んでいた。名前はわからなかったけれど、かわいらしい。

帰り道に後ろを振り返ると、あらためて見事な風景だなあと実感する。手入れもさぞかし大変だろうなあ、この費用は我々の税金なんだろうなあ、と色々考え出すと興醒めするので、さっさと降りる。

そのまま帰るのはもったいないので、海沿いから富士山を観に行く。海も波風の無い晴天。春を過ぎると、昼の太陽光が強すぎて富士山は白くかすんでしまう。

鎌倉八幡宮の参道にもツツジが植えられていたことを思い出して、立ち寄る。数年前に整備された参道の桜もツツジも若い樹に植え替えられていた。

昔は通れた太鼓橋は柵で通行止めで見るだけ。鎌倉幕府創設の頃からあったと言われているが、関東大震災で崩壊したので、再建されたもの。勾配は30度なので、滑る靴だと上れない。それが面白くて、上るのが楽しみだったけれど、通行止めとは残念。強度的に問題が無ければ開放して欲しいものだ。

左右にある源平池には赤い欄干の橋が架かっているけれど、昔は太鼓橋も赤かったらしい。

執権である北条家は得宗家を頂点として、名越、赤橋、常葉、塩田、金沢、大仏などの諸家に分かれたが、その内の「赤橋」はこの太鼓橋の近くに屋敷があった由縁である。その他も全て地名と関係がある。鎌倉も京都と同じく古都であるので、そこらじゅうが歴史的遺産と物語の宝庫。それさえ知っていれば、歩いているだけで楽しい。お土産などは特に要らない。でも、鳩サブレーは美味しい。

これからの季節は修学旅行、観光、テレビ番組の撮影などが増えるけれど、この日はタイミングが良くて、それほどの渋滞が無かった。その空いている時間帯を利用して、人力車夫の新人研修が行われていた。

先輩の教官を二人乗せて新人が引っ張る。教官は車上から色々な指示を出していた。発車する時の安全確認と合図の仕方、停車する時の要領など。「走る姿だけではなくて、停まる時も格好良く停まらなければならない」そうだ。いいねえ。そういうこだわりが風格になるのだ。

帰りに富士山の夕日を見るには少し時間が早すぎるので、海岸のカフェレストランに立ち寄る。

ここは建築中から見ていたけれど、寄るのは何と初めて。何しろ駐車場はないし、潮風が強いので、わざわざ寄る気にならないのだ。台風の後には道の上に砂が降り積もるので有名な所なのだ。それに他にも良い場所はたくさん知っているからね。こういう場所の経営は難しいと思う。

知人もダンスのイベントをやったことがあるけれど、その時には都合が合わなかったので、建物の中に入るのが楽しみ。これだけ大きな建物ではあるが、行った時に営業していた飲食店は二店舗だけ。それ以外はイベントスペースやヨーガやダンスのレンタルスペースになっているみたい。

景色が良い所なので、せっかくだから屋外のテラス席にした。外は強風の砂嵐状態だったので、テーブルの上は砂だらけだったけれど、バイクに乗る格好のままなので問題無し。メニューを見るとカレーの元であるターメリックに牛乳を入れたターメリックラテというのがあったので試してみた。出て来たのは黄色くてホコリっぽい味。そのせいで、幸か不幸か飛んでくる砂が全く気にならなかった。恐らく普通に飲食をしたら砂も一緒に食べているはず。

そろそろ日が沈む時間になったので、お気に入りの海岸に移動。駐車場にもすぐに入れたし、良い感じ。先月は富士山の頂上に日が沈むダイヤモンド富士のはずが、曇で見られなかったらしい。現在は落日の位置が少しずつ東(右方向)に移動している。

空気中に潮の飛沫や砂があるために霧がかかっているような効果を生む。舞台のスモークと同じで、光の線が浮かび上がるのだ。

風によって空中のチリの状態が変わると光線や色も変化するのが面白い。一期一会のタイミング。

一番光り輝くのは沈む瞬間。実際の光量は減るはずだが、目に映る印象はとても眩しく輝いて見える。

自然が作り出す色彩のグラディエーション。毎回同じことはないし、何度見ても飽きない、素晴らしい自然のショー。