暑さにも負けず、ラーメン | 雲水・ISAのブログ

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日本は神の国
仁術師

季節を問わず、毎日一食はラーメンでも良いくらい好きです。夏でも汗をかきながら食べます。昨夜も冷房も無い小さな屋台風ラーメン屋さんで食べたばかり。ここの特徴は脂身が無い赤身のみで作ったチャーシューと、あっさりした昭和の醤油味です。豚骨ベースは体調によっては受け付けないことがありますが、ここの味はいつでも大丈夫。TANGOのレッスン場所と近いので、いつも帰りに立ち寄ります。

昔は凄い行列で食べるのが大変でしたが、今ではほとんど待ちません。暑いからラーメンは食べないとかのたまうヤワな人が増えているそうです。暑くても寒くてもバイク好きが走るように、ラーメン好きに暑いことはあまり関係ありません。

 

古文書によると、水戸光圀公が手打ちの麺を食べたのが日本で初めての記録だそうです。元々ラーメンという言葉は「麺を伸ばす」という意味の中国語です。小麦粉をこねて、両手に持って振りながら伸ばしている作業を表す言葉でした。ですから、中国人であれば名詞としての「麺(メン)」は使いますが、動詞と名詞が一緒になったものを一つの名詞として使うことは不自然です。日本語に例えると、「お蕎麦」を食べよう、とは言いますが、「蕎麦打ち」を食べよう、とは言いません。

 

ですから、日本人がその発音を聞いて名詞として使うようになったのだと想像されます。ちなみに水戸の偕楽園の食堂には黄門ラーメンと言うメニューがあります。当時は薬膳うどんっぽかったらしいので、それを再現したそうです。

バブルの名残があった時代に、私の友人のラーメンマニアたちが作ったのが「ラーメン博物館」。かなりの歳月が経っていますが、今でも健在です。先日、オープンした頃の招待券が出て来たので、持って行ったところ、入場することができました。

 

ここは元々が昭和時代の雰囲気をテーマに作られたテーマパークですから、歳月が流れても、古いとは思いません。内部も昭和らしく汚して、古さを醸し出しているので、新しいのか古いのかよくわからないのです。一種の錯覚です。

ということは、我々も車や家を買う時に、最初から古いデザインと塗装にしておけば、いつまで経っても「変わらない古さ」を保つことができるのかもしれません。所詮、我々の頭の中はほとんどが錯覚だと思います。

昔、法事に向かう和尚さんがこのスクーターであちこち移動していた姿を思い出します。

 

道には白墨で書かれた石蹴りの跡。今の子供たちは「ケンケンパ!」と言ってもわからないかもなあ。単純な遊びですが、運動神経も自然と養われたのです。テレビや携帯のゲームでは、せいぜい指先が器用になる程度でしょう。反対に眼は悪くなるし、あまり利点を見出せません。そもそも、他人が作った世界やその規則から抜け出すことができないわけですから、創造性は生まれてこないと思います。見方を変えれば、馬鹿な政府にも盲目的に従う愚民を養成するには良いかもしれません。

こういう街並みもなかなか見ることはできなくなりました。今から振り返ると、決して裕福な民族の住む街並みだとは思えません。庭もないし、火事が起きれば隣近所は全滅です。欧米人から見たら比較的清潔なスラム街だったのかもしれませんね。物は無いけど、心が豊かな時代でした。

 

ここは、一年中夜の世界なので、スタッフたちも時間とは関係なく「こんばんは」と挨拶をしています。芸能関連ではいつでも「おはようございます」ですから、その反対です。

 

街並みにある家屋のほとんどは店舗以外は中に入ることができません。駄菓子屋さんもあり、店員さんは昭和のおばちゃんとおじちゃんのコスチュームです。売っているものも、懐かしい駄菓子やオモチャ。思わず何か買ってしまいます。

 

当時を知る人には懐かしく、知らない人には新鮮に感じます。店の中でお話したお嬢さんは昭和を知らないので憧れるそうでした。

女性にはあまり関係の無い警告。こういう注意書きも都会ではあまり見なくなりました。道路や公衆トイレが整備されたせいでしょうね。オシッコには塩分が含まれているので、植物は枯れるし、金属は錆びます。最近はペットの尿により道路標示の鉄製ポールが錆びてしまい、倒れて通行人が怪我をする事故がたびたび起きています。

 

欧米人から見ると、清潔好きなはずの日本人がどうしてあのような原始的で野蛮な行為をしてしまうのか不思議たと言っていた人がいました。でも、そういうあなた達はハイヒールの起源を知っているのかと訊きたいところです。あれは街路や庭園に散在していた糞尿でスカートが汚れないように発明されたのです。雨の時に下駄をはくのと似た発想です。

 

それに欧米の大都市でも立小便をしている人はいましたから、下水道や公共施設の整備によって習慣も変わるのだと思いますね。

最近は外国人観光客がバスで乗りつけるために、その時は街並みが人であふれてしまいます。ラーメン屋さんも大行列なので、そういう時間帯は避けるのが無難。この近くはオフィス街ですから、退社時に立ち寄って食べていく人も多いようです。そういう自分も年間パスポートを持っています。安いので、利用頻度が多い人にはお勧め。二回分の入場料で半年パスポートが買えてしまいます。年間だと三回分弱の値段です。入場料は310円です。

 

ラーメンの歴史や資料が展示されたコーナーと売店もあります。ここで売っている商品は他所では手に入らないものが多いのでお勧めです。

ラーメンとは関係ないものもありますが、昭和というキーワードはつながっています。昭和の小学校風景シリーズ。懐かしいけど、私の小学高は更に古くて、鉄パイプではない総木製でした。今となっては木製も味わいだと思いましたが、当時は汚い&ボロイというマイナスイメージしかなかった気がします。

私はいたずらばかりしていたので、いつも最前列。または、教室の後ろか外に立たされてばかりいました。特に低学年では問題児だったので、全くいい思い出がありません。3年生から素晴らしい先生に出会ったことにより更生できました。

それからは常にトップレベルでした。子供の時に感じた事、見聞きしたことは人間形成の基本です。この時にきちんとしておけば、自然と軌道修正するものです。私が今でも思い出すのはこの時の女性教師で、本当に感謝しています。