その内容は「18日は九一八事件の81周年記念日である。その過去の歴史を深く胸に刻み、屈辱を忘れずに、中華人民共和国のために富国強兵を進めよう」と言うようなものです。
この918事件と言うのは、日本では「満州事変」と呼ばれており、私のいる遼寧省の柳条溝で日本の関東軍が中国政治家の乗る列車を爆破した事件です。つまり、日本が大陸を侵略するきっかけとなった事件だと言えます。
折しも、島の問題で揉めている時期ですので、実にタイミングが悪いですね。

こちらでは連日朝から島と反日行動の報道ばかりが流れております。しかも、客観性のない一方的な内容です。
一般放送はまだ良いのですが、鳳凰電視台(英語名はフェニックスTV)はひどいですね。このTV局はアジア最大の衛生放送局ですから、恐らく国際世論を意識してのことだと思います。
ニュースと前後して、旧日本軍の侵略の歴史を流しますので、それらを見せられれば、誰でも反日感情を持つに決まっています。こういう洗脳とも言えるような手段を取るのがこの国なのですね。日本で例えれば、沖縄基地の問題を報道する時に一緒に沖縄で火炎放射器を使った映像や原爆の歴史番組を流すのと同じようなものです。
逆に、そういうえげつないことをしないのが日本人の美徳だと思います。ですから、あちらの真似をして同様に下品な言動をすることは恥ずべきことだと考えます。
客観性があるべきいわゆるマスコミも政府の規制対象ですから、この国では中立や客観性、正義は未だ成り立ちません。
ただ、要注意すべきは、このような傾向は世界共通だと言うことです。日本の報道ばかりを信用するのも同じ結果を招く危険性があるのです。理想としてはジャーナリズムは中立公平で客観性があるべきですし、事実、先ほどの衛星放送局のようなメディアの中には私が信頼する友人もいます。しかし、それを伝達するべきマスメディアが影響を受けるために、残念ながらそのような組織は現在ほとんど存在しません。

例えば、日本のオリンピック報道に関しても、日本人が参加している注目される競技のみの報道に終始しました。ボートやカヌー競走、自然の川を泳ぐ競技(トライアスロンみたいですが名前がわかりませんでした)、高飛び込み、テコンドーなどの面白い競技はほとんど紹介されなかったと思います。仮に、衛星放送や有料番組、深夜の時間帯に放送していたとしても、実際に一般庶民が見れないのであれば報道していないのと同じことですね。
そういう偏りがあることを我々も知っておかなければ、公平に物事を判断することはできませんし、簡単に権力者の洗脳を受けてしまいます。それを避ける最善の方法は、井の中の蛙にならず、外の世界を見ることだと思います。

その点、インターネットは弊害も多いものの、平和に貢献できる大発明だと思います。第三の革命と言われる所以です。溢れ出した情報は次々と形を変えて伝播して行きますから、それを止めることは難しいです。

しかし、情報を管理する立場から見ると、大変に危険な存在です。余計なことを知られてしまい、自分に不利になる可能性もあるわけです。そこで、北朝鮮や中国などの専制国家は情報統制に力を入れています。アウンサン・スーチーさんを拘束したミャンマーも同様です。
チベット問題の時には携帯電話もパソコンもつながらないようにしてしまいました。ここまでできるのは一党独裁の軍事国家だからです。これは怖いですよ。いざとなったら何でもアリですからね。
今回も同様の手段がとられています。領土問題よりも、むしろこのような言論の自由を規制するような行為の方が危険な気がします。
こちらでは日本から関連するページには直接飛べないように、インターネット上にも規制があります。反中国的な内容は全て規制され、検索できないようになっています。例えば、大手の検索サイトで島の名前や関連するワードをしらべ、記載されているページにはリンクできないようにしてしまいます。youtube、twitterなどはアクセス禁止です。
なので、私も規制の対象になることを避け、ブログの名称に正式名称を使用していないのです。
まだ、書きたい内容はありますが、私は無休状態で仕事をしていますので、これから外出です。
続きは後ほど。