夢日記「電車のアラブ人」 | 銀のマント


夢日記「電車のアラブ人」










親戚の家へ行くために電車に乗っている。窓から見えるのは田園の中にポツンポツンと民家が建っている、そんな景色。そこは群馬県だった。

突然隣りの人に知らない言葉で話しかけられる。見ると、あきらかにアラブ系の人で、しゃべっている言葉はどうやらアラブ系の言語らしい。私は何を言ってるのかさっぱりわからず、「ノー」「ノー」と言って首をふるばかりだ。

気がつくと、電車に乗っているのはすべてアラブ系の人たちだった。さして混んではいない車内は、子供から老人まで、様々な世代のアラブ系の人たちで占められている。日本人は一人もいない。

目的の群馬県のT駅に着いて降りる。改札にいた駅員もアラブ人で、駅の中にいるのもやはりすべてアラブ人だった。

駅の外に出ると、看板やショーウインドウなどに書かれた文字は日本語なのに、通りを歩いているのも店の中にいるのもすべてアラブ人で、日本人はやはりひとりもいない。

交番の警察官もアラブ人で、かすかな希望を抱いて日本語で話しかけると不審な顔をされ、道を聞くこともできなかった。

なんとか記憶をたよりに親戚の家にたどり着いてブザーを押すと、中から出てきたのは知らないアラブ人だった。

大事な用事があってはるばる群馬県までやってきたのに、私はどうしていいかわからずアラブ人だらけの街の中で途方に暮れる。