長野駅と湯田中駅を結ぶ長野電鉄(大正12年設立)の特急には、元・小田急ロマンスカーの「ゆけむり号」と元・成田エクスプレスの「スノーモンキー号」が使われています。

長野電鉄では平成17年(20058月、小田急電鉄からロマンスカー10000HiSE4編成のうち2編成の無償譲渡を受けて、車両愛称を「ゆけむり」号と命名。平成18年(2006129日のダイヤ改正に合わせて営業運転を開始しました。

△絵葉書 小田急ロマンスカー 10000形
 

絵葉書は、小田急時代のロマンスカー10000形のものですが、このカラーリングのまま、現在長野電鉄本線を小田急時代と同じように走っていました。車窓からは村山橋の千曲川、北信五岳などが望め、リンゴ、ブドウ、モモなどの日本有数の果樹園地帯のなかを疾走しています。写真は今まさに須坂駅に入線しようとする長野電鉄「ゆけむり号」です

 
 
 
△長野電鉄 A特急 ゆけむり号
 

さて、本家小田急のロマンスカー10000はすでに平成24年(2012)に引退していますが、令和3年(2021419日に海老名にオープンした小田急鉄道ミュージアム「ロマンスカーミュージアム」に飾られているそうです。行かねばなりませんが。   他にも時代を超えて愛される歴代ロマンスカー、これまで引退した5車種のロマンスカーが常設展示されているそうです。

△小田急ロマンスカーミュージアム

  

 

 

 

平成18年(20154月からは、観光案内列車「ゆけむり〜のんびり号〜」の運転を開始。この「特急ゆけむり~のんびり号~」は各駅停車と同じくらいの運転時間でゆっくりと走行する観光案内列車。沿線の観光スポットや歴史、名産物に関する説明を聞きながら、景色や沿線の特産品を楽しめるほか、通常運行では難しい撮影スポットで写真を撮ることができるそうです。

△特急スノーモンキーと、北信五岳のうち(左)飯綱山、(中)黒姫山、(右)妙高山

 

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