アタシ、夜勤明けでもって車を走らせてた。
目的地はと言いますと、滋賀県。
親戚のおばぁさんが大腸癌の手術を
その日の朝9時からやるってんで
夜勤が朝9時に終わって、夜勤中にお留守番してた
ワンちゃんを連れて、そのまーんま滋賀に向かった。

で、病院に到着したんですが、これがまた非常に
綺麗でおーきな病院でしていくつもの棟があり
11階まであったりするんです。
もうすでに手術は始まってまして
はやくても3時間はかかるらしいんです。
アタシより先に病院に来ていた従姉妹の30代の女性
仮にこの方をEさんとしますが
このEさんと、今の内に昼飯を食べちゃおうってなったんです。
病院の11階にレストランがあるんですが
エレベーターでもって11階まで上がってる時に
Eさんがアタシにこんな事を言うんです。
「あそこの焼肉定食おいしかったよ。」
「あー、そうかい。じゃあアタシも
焼肉定食にしようかねぇ」
で、11階に到着して「チン!」と鳴って
エレベーターのドアがスーッと開く。
で、レストランまで2人歩いてたんです。
ヒッタ、ヒッタ、ヒッタ…
ヒッタ、ヒッタ、ヒッタ…
レストランに入りますと、何だか妙に
カレーライスのいぃ香りが漂ってるんだ。
なんだ?と思い見てみたらば、ひとりの男性が
カレーを食べてるんです。それはもうむしゃむしゃと。
アタシ、もう長いことカレー食べてないんだ!
カレーライスにするか?焼肉定食にするか?
さて、どう出る?
なんてアタシ考えてた。
席に案内されると、11階って事もあってか
窓の外は非常に見晴らしがいいんだ。

澄みきってどこまでも続く青空。
自由、気ままに流れる雲。
まるで模型のような建物や住宅街。
アタシこんな、ちーさな事で悩んでるのが
馬鹿馬鹿しくなっちゃったんです。
カレーライス

うん、久々に食べるカレーは
やっぱうまいね!
なんて言いながら食べてますと、Eさんが
「淳ちゃんさぁ、悪いと思ったから
言わなかったけどそのカレー、レトルトだよ。」
その瞬間、アタシの背筋がゾクーッ……
焼肉定食

そうなんです。
アタシ結局どちらも注文していたんです。
ちーさな事で悩んでいられませんからね。
で、そうこうしている内に無事に手術が
終わって病室に親戚のおばぁさんが戻ってきた。
まだ、はっきり覚醒はしてないんですが
会話はできる状態なんです。
手術直後って事で、今夜は誰かひとりが
付き添いで泊まった方がいいってなったもんで
アタシ、Eさんに泊まってくれないかって頼んだんです。
なんせ、アタシは夜勤明けなもんで
寝てませんからね。
するとEさんは病院で泊まるなんて怖い
なんて言い出したんです。
まぁ、夜の病院って怖いっていうか
何だか妙な重苦しい雰囲気がありますからね。
その時「コンコン」と誰かがドアをノックして
「失礼します」とひとりのナースさんが
入って来たんです。
歳はと言うと30代前半ぐらいですかねぇ…
で、そのナースさんが一通りバイタルチェックした後に
「それでは、何か質問とかないですか?」
とアタシ達に言われたんで、
アタシそのナースさんに聞いちゃったんです。
「この病院、お化けとか出るのかい?」って。
すると、そのナースさんがニターっと不気味に微笑み
「いちばん怖いのは人間ですよ。」
って言ったんです。
あるんですよね、こうゆう事って…。
で、結局はEさんが病院に泊まってくれる
事になったんで夕食を食べに行ったんです。
京都では見かけない回転寿司

このお店は醤油の種類が非常に多いんです

ゲソの炙りが珍しくて美味かった


デザートに苺大福

満腹になったアタシは、帰り道で見付けた
「ゆ」の看板に導かれスーパー銭湯へ
ふらりと入ったんです。


昭和時代の雰囲気を残す
落ち着く感じのお風呂でしたねぇ。
さっぱりして、目が覚めたアタシは
そのまーんま京都に帰ったんです。
こんな体験させて頂きましたよ、えぇ。