花見に来なかったYくんのお見舞いに行って来ました。
癌が見つかって入院したものの、早ければ余命2ヶ月と言われ、治療出来ないから終活するために退院したとメールで知らせてくれたYくん。
別に会いに来てほしいとか言わないから、大阪までお見舞いに行くのは、躊躇していました。
彼の残された貴重な時間を奪うのはどうかと言う人がいて、それもそうかと思ったり。
私の仕事も飛び飛びで入ってるから、次の日に休みがないのはしんどいなと思ったり。
だけど、やっぱり気になる。
心の落ち着かない日が続いて、私が会いたいんだから私のワガママでいいやと思って行って来ました。
マンションの部屋に行くと、ドアの所に網戸がしてあって、そこから何やら動き回っている人影が見えました。
寝ているものと思っていたYくんでした。
何もしなくていいのに、お抹茶を立てて落雁と一緒に出してくれました。
じっとしていてくれればいいのに、別室に行ってワインクーラーからワインを出して、お土産にくれました。
それから、本を2冊と豆皿、猫の小風呂敷を形見分けしてくれました。
今、体重は38キロだと言ってました。
胃瘻で栄養を摂っているだけだそうです。
もっと落ち着いて話をしたかったけど、訪問介護の方がみえて、おいとましました。
余命宣告から2ヶ月経ちました。
彼が死んでしまうなんて信じられないから、私は『また会おうね』と言いました。
あの世ではなく、この世での再会ができます様に。