野薊(のあざみ) | Cobucim コブシム

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この地球大丈夫かな?
自然の中で起こる、日々の出来事です。

 

 

 

野薊(のあざみ)

 

キク科の多年草。

 

こいつが痛い草なんよ

 

葉っぱの先が尖がって針のようになっている

 

手袋してもブスッってところ、痛いのなんのって・・・

 

 

薊(あざみ)

 

 

で、葉っぱを避けて茎をポキッとやろうとすると

 

これがまたブス痛い、

 

良く見るとコロナワクチンの注射針みたいなのが一杯

 

なんでそんなに身を守らなイカンのやと聞いてみた。

 

 

大昔、食べてみたら美味しかったのだって

 

その頃は野薊にはとげがなかった

 

動物にとってこんな美味しいものは無いと

 

乱獲ならぬ乱パクパクで絶滅寸前までになったのだ と。

 

 

 

 

こりゃカナワンと

 

急遽トゲの衣をまとったという訳さ

 

それでやっと何本かが生き残った

 

 

ところがトゲだらけじゃ誰も相手してくれない。

 

これにはホトホト困ったさ

 

だって多年草だけど、種を撒き散らさないと仲間が増えていかないし、

 

自家受粉では子孫は弱くなるばかり。

 

それではイカン

 

 

 

 

今まで頭までトゲだらけだったのを

 

柔らかなブラシに変えたのさ

 

おまけに、ひとつの花をやめて集合花にし

 

色も緑だったがピンクに染めたのさ。

 

 

この染めるのが随分高かったらしい。

 

なんせ、美容院に行きたくても行けない

 

仲間同士で何とか染めたって話さ。

 

緑の中のピンクって目立つよ

 

 

 

 

しかしその甲斐あって やっと虫が来てくれるようになった

 

虫も賢いから頭にとまるけど葉っぱや茎には止まらない。

 

頭の美味しいところだけをいただける

 

その代わり受粉のお手伝いをして

 

強い種が出来るようにしてくれる。

 

植物と動物ってすごいところで結びついているんだね

 

 

はい、今日の授業はこれまで。

 

みんな次の授業までに野薊のスケッチをして色づけもしてくるように

 

みっちゃん わかった?

 

 

 

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