蓮華草(れんげそう) の花 | Cobucim コブシム

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この地球大丈夫かな?
自然の中で起こる、日々の出来事です。











最近では田んぼにレンゲの花が咲いているのを

見ることが少なくなってきた

昔の風物詩になりつつあるか


でも、今でも

昔と変わらぬ風景を守っている人たちがいる






レンゲというと蓮華のことでハスのことになっちまうんじゃ、

だからこの花は蓮華草(れんげそう)と呼ぶのが正しい


The草と思われがちだが

田んぼに勝手に生えてくるモンではないんじゃ

これはわざわざ種を撒いているのじゃよ。






植物には大事な栄養素があるのじゃがァ

その中の一つが窒素やねんな

だから窒素肥料を田んぼや畑によく撒いているのだけど

と手間もかかるし銭がかかる。

種まきなら子供でも撒くことができて後は勝手に芽がでる



窒素いうたら

空気中に多く含まれる成分なんじゃが

どの植物でもそれを空気中から体内に取り入れることができるってわけじゃないんじゃ


そりゃそうじゃ

これは神様が決めたこと

勝手に取込むことが出来れば

なんでもかんでも大きなものになっちまう

だから『勝手に窒素を取り込むことは えぇ~い、許し申さん!』

というわけさ






そこで蓮華草の出番なんじゃな

神は『窒素を取込むならばもっと頭を使え、使わねばアホになるぞ』と

この蓮華草を教えたんじゃ


この蓮華草は根っこに空気中の窒素を取込む機能をもっておる

なかなかの優れモンなんじゃ


これを土と一緒に耕してしまうんじゃな

すると土は窒素を含んだ良い土になって

その土に植えられたものが良く育つことになるわけじゃ







するとそれを見た神様は大層に満足されたとか。

『頭は使わんと馬鹿になる、使えば人は救われる。やればできるじゃないか』とな・・・

なんとおまけもつけてくれたそうじゃ


れんげそうの花から取れた蜂蜜は最高の蜂蜜で

メープルシロップ同様 希少価値のもの


養蜂家は蓮華草の開花時期と共に移動するそうな。

蓮華草は春の風物詩でもあるわけじゃな





しかしな、最近は花が咲く時期と

田植えの時期が合わんようになっているらしい


そりゃそうだな

みんな兼業だから他に仕事を持っている人も多い、

蓮華草の都合に合わせられる人が少ないわけじゃ

だから春の風物詩も少なくなったというわけなんじゃ


みんなの中には花の冠を作った事のある人もいるじゃろう

そんな人はばあちゃんなんだろうけど


昔の思い出と言われたら、寂しいのう。