長い間、新生児の頃から一緒の、テープタイプのオムツを使い、パンツタイプに移行するのすら、ずっと遅かった。

テープタイプは、寝ていてもウンチした時の交換が楽だったから。
パンツタイプに移行を決意するのすら、当時、私には勇気が要ったあせる

オムツを使い、自宅でのトイレへの誘導をしないでいると、園の協力があっても娘は中々トイレトレが進まなかった。

トイレに対して早くから興味津々であった娘。
本来、サッサと取れるだけの資質のあった聡い娘なのだと、贔屓目ではなく、普通に思うのだが。

そんなある日、
それも、つい二週間前の事だ汗

以前からちょくちょく口出ししていた主人が、宣言してしまった。

娘のオムツを完全にパンツにしよう、と。
かくして、これが我が家の本格的トイレトレの幕開けとなったのである。

彼は、私達を隣の市にあるセブンアンドアイへ連れて行き、その中の赤ちゃん本舗にて、幼児用トレーニングパンツを沢山と、二階トイレ用幼児便座&ウンチが出来る洋式おまるを買い揃えてくれた。
夜寝る時以外は、自宅でもパンツを穿かせ、本人にもトイレを促す事に努めた。

すると、成果はかなり順調で、オシッコは漏らす事が何回かはあったものの、概ね成功。
何と、ウンチもパンツの時は、おまるで何回も成功し始めたのである!

園からの帰り、オムツで過ごす僅かの時間に一度、オムツの気安さからその中でウンチをしてしまった事があるが、娘は優秀だった。
やっぱり、結構素質のある子供だったのである。

結局、私が乗り気でなかったが為に、娘はオムツが取れないでいた。
私が娘の成長を促す邪魔をする、最低な母親だったのだという事を、思い知る一件だった。。。

普通、親ならばこういった事を一生懸命教えるモノなのに、その情熱が無い。
手間をいちいちサボりたくなる。

そのいい加減さ、娘に対する親としての不誠実な気持ちが、我ながら恐ろしい。

全ての元凶がそこに根差していると、頭では理解しているのに、いざとなると感情が抑えられない事が、苦しい。

でも、今迄そんな自分の中の悪から逃げる様に許してきてしまっていた私は、罪深いと思う。
娘の愛情に甘える、大人になり切れていない、娘より幼い自分。

ある日、日頃の罪悪感が湧き出てしまってどうしようもなくなり、
ママはね、嫌で意地悪で怖くて、危険なんだよ。
だから、こんな母親はアンタ嫌いだよね?
と、娘に言った。
何度も。