臨床動作法と医療ヨガ
臨床動作法とは、九州大学名誉教授の成瀬悟策を中心とした研究グループによって1965年から日本で展開されている心理療法で、動作体験を通して心や生活のあり方を見直す方法です。
臨床動作法ではあまり難しい動きはやりません。
代表的なやり方である肩上げを例にあげます。
肩を上げたり下げたりする方法
1. ゆっくり3回深呼吸
2. 片方の肩をゆっくり上げる
3. 一番上まで上げたらしばらくキープする
4. ゆっくりと肩を下げる
5. 血が巡り、ポカポカとした感覚を味わう
これを左右片方ずつ、数セット行います。
緊張と弛緩を繰り返し、両方の状態を実感することで、「緊張している感覚」と「緩んでいる感覚」を身体が覚えます。
自分が緊張している状態とそうでない状態が分かるようになると「緊張しているならこの動作を行えば力を抜いてリラックスできる」という身体の感覚のリセットができるようになるわけです。
これを医療ヨガに応用すると、あるポーズで緩んでいる感覚を感じることが出来るとその状態を身体に記憶させます。それを繰り返して緩んでいることを意識することで身体がそれを覚えたら、そのポーズを取る事でより早くリラックスできるようになります。
このように臨床動作法の考えを医療ヨガに取り込む事ができるようになるのでぜひトライしてみてください。