「トイレで痔が出た」と次男が言いました。
入蔵「そりゃ大変だ。痛む?」
次男「?」
入蔵「痔が出たんでしょ?」
次男「違う、違う。G、G、ゴキブリだよ」
今時はゴキブリのことをGというとは知りませんでしたが、
それでも、
「トイレでGが出たではなく」
「トイレにGが出た」
と言ってくれれば、「Gって何?」とは思ったでしょうが、驚きはしなかったでしょう。
入蔵はYouYubeでいわゆる「なれそめ話」系の動画を見るのが好きです。
ほぼパターンは決まっていて、新味のある話は本当に少ないですが、ほとんどの場合は入蔵の好きないわゆるハッピーエンドの話なので、洗濯物を干したり、掃除をしたりといった、どちらかといえば単純な作業をするときに音声を聞き流しています。
ただ、残念なことに入蔵感覚で「無事に番組が終了すること」はほとんどありません。
漢字が正しく読めていなかったり、文節を変に区切って読むのは、読み上げソフトの性能の問題でしょうから仕方がないとしても(それでも、きちんと編集できないものか? とは思いますけれど)、とにかく原稿の日本語がひどいです。
特に「助詞」の使い方の誤りが多いように思います。
皆さんはどうお思いになりますか?
まあ、そういった番組ばかりでなく、いわゆるコマーシャル動画でも、外国製品の宣伝動画で、聞くに堪えない日本語が話されていることがあります。
それでも、商売をするには困らないのでしょう。
多少変でも、「日本語のネイティブじゃないんだからしょうがないか」と思えば「言わんとすることはわかる」で十分通用するのだと思います。
でも、日本語ネイティブのはずの、(いわゆる)日本人がそういった「変な日本語」に影響されないとは限らないのではないかと入蔵は危惧しています。
まあ、入蔵の日本語も怪しいものですから、偉そうなことを言っている場合ではありませんが。
インターネットの世界では、日本人向けの外国語の習得動画に関しては、やはり、英語学習動画が多いような気がします。
「お年寄りが英会話」を習得したり、「外人に道案内ができるようになる」という話を耳にすると、その学習プログラムの「方法、仕組み」よりも、学習者の抱えている「事情」に興味がわきます。
お年寄りが英語で会話しなければならないのはどういう事情によるのでしょうか?
60年以上生きてきた入蔵が、今まで英語で道案内をする羽目になった事が無いのに、それに備えて英会話の習得に時間とお金をかける必要があるのでしょうか?
と、個人的には思います。
誤解のないように申し上げますが、英会話、英語の勉強が無意味だと言っているわけではありません。
英語に限らず、語学の勉強は楽しく、有意義なものです。
逆に言えば、有意義にするために「どのように」「どんなことを」学んでいくのかを自らよく考えながら、学習を進める、あるいは始める必要があると思うのです。
例えば、「英会話を習得できる」という言葉がインターネット上では飛び交っていますが、「英会話を習得する」とはどういう意味でしょうか?
まず、これについて考えておかないと、自分なりに納得できる成果を上げることはできないでしょう。
いわゆる「達成感が得られない」事になるわけです。
また、諸外国と比べて日本人の英語コミュニケーション能力が低いという文言も、インターネット上ではよく目にします。
事実として正しいかどうかはわかりませんが、英語が母国語ではない国なのに文章力も含め英語でのコミュニケーション能力が高いという国の中には「そうなる事情」がある場合も考えられるのではないでしょうか?
経済的、地理的、政治的な理由、母国語で高等教育をすることの難易度もそういった事情として考えられそうです。
繰り返しますが、入蔵は英語に限らず、語学の勉強は楽しく、有意義なものと考えています。
しかし、入蔵は、日本語ネイティブはもっと日本語を大事にすべきだと思うのです。
日本語の持つ優れた特性についてはいちいち例示するまでもなく枚挙にいとまがありません。
さて、次男の日本語の話から随分違うところに来てしまいました。
次男との実際にあった会話から、最近気になっていたことを書き始めて筆が止まらなくなりました。
入蔵ごときが偉そうなことを長々と述べてしまいました。
つまらない繰り言にお付き合いいただきまして、申し訳ありませんでした。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
いつも患者さんに様様なお気遣をいいただいています。
患者さんの励ましのおかげで入蔵は仕事が続けられています
入蔵は暦通りのゴールデンウィークを過ごします。
皆さんは長い休暇をお過ごしなのでしょうか?
お仕事の方も、休暇をお過ごしの方も、良い毎日をお過ごしになりますように。
では、また(^O^)/