7TBのポータブルSSDがとても安価で、評価も高く、書き込みも良かったので、通販で購入し、自分で撮った写真、フィルムをデジタルデータ化して入力しました。
しかし、このSSDはほぼ機能しませんでした。
機密データ処理会社に写真、フィルムの処理依頼をした後、この不具合に気が付いたので、膨大な貴重データを喪失いたしました。
悔やんでも悔やみきれません。
その後、インターネット上で検索するとこの例のような警告が多数あることがわかりました。
通販サイトの書き込みも、ちゃんと(下の方まで)読んでみると明らかにこのSSDに関係のないもので「かさ増し」されていました。
入蔵もこのSSDを分解してみました。
確かに32GB の外国製のminiSDが入っていました(公開は控えますが分解した内部構造の写真は撮りました)。
この装置の場合SSDとはSmall SD の意味でした。
それでも7TBでなく38GBですから分類すれば詐欺に近い(一応詐欺と断定せず「近い」と書いておきます)とおもいます。
上記した警告で、信頼できるショップとされているサイトで購入したので、王手のサイトだからといって信頼できないのは明白です。
複数の評価チャンネルを参照して購入する必要があると思いますし、これ以降、そうしています。
文字通りお互いの顔が見える取引の重要性が身に沁みます。
上記は思いだしたくもない出来事でしたが、昨日、診療室に「この頃の若い人はインターネット上の○○〇〇の口コミを見て受診先を決めています。最高の書き込みをいたします」という電話勧誘が来ました。
御商売をしている方ならどなたも同様の勧誘電話を受けたり、ダイレクトメールを受け取ったことがあるでしょう。
確かに、口コミが参考になることはあります。
でも、入蔵のような医療サービスは受け手側からサービスを評価するのが難しい分野です。
技術的な評価が最も重要には違いありませんが、技術以外の側面の重要性の方が、それに勝る場合もあります。
入蔵は自分の医院の評価を見ることはほとんどありませんが、患者さんの中にはごくまれに「評価書き込ませていただきました」という方もいらっしゃるので、そういった場合は拝見することもあります。
本当にありがたいことです。
随分と過分な評価をいただいていることもあるのですが、それはやはり、その患者さんのそのケースについては入蔵も「うれしく」「自分でも納得」できるものにすぎないのです。
入蔵の医院においでになった方でも、入蔵の治療が気に入らず、あきれ返っている方も随分とたくさんいることでしょう。
間違いないです。
長年大学で初期う蝕の研究を行った末に臨床の道に入った入蔵は、基本的に審美的な側面よりも「歯の寿命を延ばす」方にどうしても力が入ってしまい、非侵襲的な治療を目指す結果、「治療に時間がかかる」「何度もやり直す」事になってしまう事が正直あるのです。
でも、入蔵の歯科医院の患者さんの中には、入蔵の歯科医院以外にかからずに生涯を終える方や、中学生から通っていて、現在80歳を越えて通院してくださっている方も多数いらっしゃいます。
また、4世代にまたがって来院し続けてくださっている方もいます。
そういう患者さんがいらっしゃることが、入蔵が日々心から有難いと思い、仕事を継続するお力をいただいている「評価」なのです。
入蔵にとって「評価」は「増患に役立ちますよ」などという事とは関係ないのです。
「短い診療期間」「審美性」が大事な患者さんもいらして、それはそれで、良いのです。
入蔵の歯科医院に来たこともない人に、上手な書き込みをされてしまったら、例えば「短い診療期間」「審美性」が大事な患者さんは不幸になるばかりです。
一番大事なのは「患者さんの幸せ」です。
その次は入蔵の歯科医院の従業員、技工士さん、歯科医師会の関係者、地域住民の方その他で、入蔵個人の都合は最後です。
ただ、入蔵以外の人の幸せを願うなら、歯科医院の経営の安定は不可欠なのは事実です。
でも、もう一度言えば歯科医院の経営の安定のために「患者さんの幸せの一部が損なわれるならばそれは本末転倒だ」と入蔵はどうしても思ってしまうのです。
入蔵の歯科医院はバリアフリーでないのでお体の御不自由な人にはご迷惑をおかけしてしまいます。
「バリアフリーでないのでバリアフリーの歯科医院をご紹介します」「お足元がお悪いようですので、お近くの歯科医院を紹介します」と申し上げることも最近はよくあります。
それでも、通ってくださる方もいますし、ご紹介先に行かれる方もいます。
そんな入蔵の歯科医院には「増患のための口コミ」は不要なのです。
入蔵のところに患者さんがいらっしゃらなくなっても、それは患者さん方が「他の歯科医院で、より幸せになっている」と考えれば良いと入蔵は思っています。
入蔵は生活が少し困窮することになるに違いありませんが、多分、分相応の生活をすれば、しのげるような気がします。
きっと大丈夫。多分大丈夫。大丈夫じゃないかな・・・。
という事で、口コミ会社の方がもし、このブログをご覧になっていたら、入蔵の歯科医院に診療時間中に電話しないでください。
診療時間中、入蔵は本当に時間的な余裕がありません。
皆さんの助けが必要な先生方はたくさんいらっしゃると思います。
そういった先生方を助けてあげてください。
入蔵はやせ我慢と言われても、当分こんな感じで診療していきます。
では、また(^O^)/
という記事を書いた入蔵ですが、googleの書き込みは時々しています。
入蔵の書き込みを見てくださった回(人?)数はトータルで35000回(人?)を越えているようです。
自分で書き込みをしていて思うのですが、結局書き込みというのは個人的体験の記録、個人的意見を吐露したものにすぎないです。
ある劇場で落語を聞いたときは、その劇場の構造が落語に向いていないと思ったので、そう書きましたし、その会場の上層階のかなり後方の席からミュージカルを観た時は「この劇場最高」と思いました。
後方の席からは役者さんの細かな表情は見えないのですが、舞台全体の様子は俯瞰でき、入蔵は楽しかったのです。
入蔵はそういう時「舞台後方からは役者の顔がよく見えなかった」と書き込みするのではなく、次回、その劇場にミュージカルを観に行くときに「前の方の席が取れるように努力すればいいのでは?」と思うのです。
普通、切符買った時点で、「役者の顔は良く見えないかも」というのはわかっていたのではないでしょうか。
そういうものでもないのかなあ・・・。