今日は久しぶりに「かつしか落扇指南所(このブログでは指南所と書いています)」の稽古でした。

 

3月26日(日)開催予定の指南所のおさらい会で入蔵は「王子の狐」をつとめることにしました。

 

入蔵はなるべく季節感のある噺を高座にかけようと思っているので、演題を選ぶときはちくま文庫(筑摩書房)の「落語百選」を参考にしています。

 

「落語百選」は春、夏、秋、冬の全4巻です。

 

最初入蔵は「茶の湯」か「花見酒」をやろうと思ったのですが、すでに「長屋の花見」を希望するメンバーがいて、「花見酒」は無理という事でした。

 

すると、「茶の湯」という事になるのですが、前述の「落語百選」では秋に分類されています。

 

そこで、入蔵は同書で春の噺に分類されている「王子の狐」をすることにしました。

 

ただ、同書では「畦道の傍の稲叢のところで」(落語百選 春 麻生芳伸編 筑摩書房 2002年11月20日 第十刷 p.160)という記載があり、入蔵が思うところ「これって秋の噺?」と思わないでもないです。

 

すでに何度も書いている通り、入蔵は中学の時に覚えた150ほどの噺を思いだして、口演台本を起こし、それを指南所の稽古で師匠に見ていただくというスタイルを取っています(先に書いた「落語百選」に類する本には目を通すことはありますが、原稿づくりの参考にはほとんどしません)。

 

入蔵は素人ですから、結構自由に噺をアレンジさせていただいています。

 

と言っても、理屈っぽい自分の性格に合うように、噺のつじつまを合わせる程度のことなのですが。

 

ただ、「王子の狐」は、あまり覚えていませんでした。

 

原稿づくりはいつもより時間がかかりました。

 

アレンジと言うより、うろ覚えからの創作っぽいことになってしまいました。

 

そして、今回明らかに自分好みに変えたのは、狐に謝りに行くのを扇屋の主人にしたというだけなのですが、入蔵的にはとてもすっきりしましたし、とても良い気分の噺にすることができている様に思います。

 

師匠からも「つじつまが合っているし、いいんじゃないですか?」とおっしゃっていただけました。

 

ずっとこのブログを読んでいただいている方はご存じのように1,2,3月は確定申告があるので、入蔵は稽古がままならないという事があります。

 

申告は実際のところ大した事は無い(ありていに言えば、取扱高が少ない≒金持でない≒貧乏?)のですが、精神的に閉塞感がある時期になります。

 

つまり大した作業量でもないのに作業が進まないので、落語にかける時間が足りなくなり気味になるという事です。

 

そこで、この時期に目途がついているというのは、一応の安心材料です。

 

しかし、今日の稽古では、稽古に参加していたメンバーからは「くすり」とも笑いはとれませんでした。

 

入蔵の次に高座に上がった「あきの助」さんは笑いを取っていたので、メンバーの機嫌が悪かったわけではないと思います。

 

入蔵は12月の稽古を全欠席して、この噺は今日が初稽古なので「まあ仕方ないかな」と思う事にしました。

 

仕方ないかなで済ませるのは。まさに「素人の醍醐味」でしょう。

 

なんて喜んでいていいのでしょうか?

 

まあ、喜んでいましょう。

 

素人落語は趣味ですからね。

 

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様々な小動物を飼う次男

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僕の趣味? 映画鑑賞

えっそうなんだ~     (五行歌誌「彩」楽がき笑 2023年2月号掲載予定)

 

 

    ↑入蔵の書いた本です。題名は難しいですが、笑っちゃう歌も多数掲載しています!

 

では、また(^O^)/