ここ数年三口コンロの左側のバーナーが不完全燃焼していました。

 

こちらを使うと鍋、フライパンなどの底が煤で汚れてしまいとても不潔に見えます。

 

ガスの臭いも気になります。

 

入蔵が住んでいる家はもう築30年になる木造家屋です。

 

もともとは入蔵の両親が隠居所にしようと建てたものです。

 

古い家ですが、隠居所だと考えると、とても住みやすくできており入蔵はとても愛着があります。

 

母の死後、父が20年ほど一人で住んでいました。

 

某建物紹介番組で紹介されたことがあり、再放送時には某新聞のテレビ欄でも記事になった家です。

 

母はとてもきれい好きでしたから、母が生きていれば状況もだいぶ違っていたと思いますが、父の独居、入蔵と長男の居住を経て、番組に紹介された時とは、随分と違ってしまいました。

茶室は一度も茶室として使われる事は無く、普通の居室として使われています。

 

それでも、なお居心地の良さは健在です。

 

入蔵の余命もそれほど長くはないでしょうから(経済的な理由もあり(*_*;)何とかこのまま住み続けられればと思っています。

 

そこで、年を経るとともに気になるのはやはり火災です。

 

入蔵は今まで具体的に危ない状況になったことはありませんが、年をとるにつれ、「80代の半ばを過ぎた父がよく無事で暮らせたものだ」と感心するようになってきました。

 

もっとも父は入蔵の様に日常的に台所仕事はしなかったので(休日以外は食事は別棟で入蔵一家と食事をしていたので)火事の心配はそれほどなかったかもしれませんが。

 

将来、入蔵が独居となった場合、無事で済むでしょうか?

 

今までのキッチンは水栓にシャワー機能が無く、調理はともかく、キッチンの清掃、食器洗い等に不便を感じていました。

 

また、亡妻が使っていた大きな食洗器、少し前までは、入蔵がローストビーフを焼くのに使っていた大きなオーブンも、ここ数年は年に一度か二度使うだけになり、入蔵にとっては無駄にスペースを消費しているだけのものになっていました。

 

そこで、入蔵は一大決心をして、コンロばかりでなくキッチンのリフォームをすることにしました。

 

一昨日、工事が終わり、昨日は使い方の説明がありました。

 

説明は1時間程度で済む予定でしたが、2時間くらいかかりました。

 

コンロそのものの機能がとても多いこともさりながら、入蔵が説明を受けながら、やたらに「チャチャ」を入れたせいです。

 

入蔵が繰り出す、調理関係の瑣末な質問に、説明に見えた方は、少しも嫌な顔をせず親切丁寧に答えてくださいました。

 

今までのコンロに比べると「驚異的」と言ってよいほどの進歩を遂げていました。

 

コンロが状況を、声に出して説明しながら、自分で火を弱めたり強めたりして調理してしまいます。

 

入蔵は試しにお鍋でご飯を炊いてみましたが、ボタンを3回押しただけで、とてもおいしくご飯が炊けました。

 

鮭を焼いてみましたが、4,5回ボタンを押すだけでびっくりするくらいおいしく焼け、グリルの掃除は「これで良いの?」と思わずつぶやくくらい簡単です。

 

基本的に「ほとんど汚れない状況」でした。

 

入蔵が一番びっくりしたのは揚げ物をするときは、調理中ずっと自動で油の温度を調節してくれ、基本的に油の温度は(設定によりもう少し高くも低くもできますが)180度以上にならないという事でした。

 

入蔵が、火を消し忘れるようなことがあっても、いわゆる「てんぷら火災」を起こす可能性は極めて低そうです。

 

これから料理を覚えようとする方にとって、調理の技術を身に付けるうえでこういった状況が良いかどうかは別として、少なくともある程度年をとった人間にとってはとても便利ですし、安心です。

 

最近は老々介護も日常化してきました。

 

入蔵の知人でも、70歳過ぎ、80歳過ぎになって、初めて食事の用意をすることになった人が少なくありません。

 

そうした方が、こういったものを使うことができればどれほど助かることでしょう。

 

こういった方面の物心両面の公的補助があるといいなと思いました。

 

歯科では歯周病の検査をするときに歯周ポケットという、歯と歯茎の境目の深さを測る機械を使う事があります。

 

入蔵は使った事が無いのでよくわかりませんが、多分、手で行うより、簡単に(たぶん再現性も良く)計測できるのでしょう。

 

ただ、医療技術者としては,機械が無い状態でも、、歯周ポケット計測の精度、再現性を高い状態に保つことが必要です。

 

その点の技術向上を目指すことがかえって難しくなるかもしれません。

 

両者は全く違う話ですが、やはり考えてしまいました。

 

さて、話は全く別ですが、究極的にほおっておいたにもかかわらず、ナスは立派に実を付けました。

花が咲き、散ってから実がなるまでだいぶ時間がかかったので心配していましたが、「親の小言となすびの花は千に一つも無駄が無い」を実感する結果になっています。

 

皆さんはどのような週末をお過ごしになりましたか?

 

かつしか落扇指南所のおさらい会の最新ニュースは別記事でお知らせいたします。

 

では、また(^O^)/