先週の土曜(つまり昨日)は自分の通院の都合で、仕事は基本的にはお休みでした。
基本的にというのは、書類整理や、技工作業の残りを少しはしたという事です。
最近は、だいたい毎日8時には仕事場に行って、昼に90分休み、14時から19時30分まで仕事、60分くらい休んで23時45分くらいまで仕事します。
入蔵の収入から経費を引いて時給換算すれば、東京都の最低賃金が気になるような状態です(雇われているわけでないのですが)。
休みなど取っている場合ではないのかもしれませんが、精神的、肉体的な健康を維持(すでに、損なわれているわけですが、これ以上悪くならないように)するためには、休息も必要です。
土曜日に診療することもしばしばです。
診療には緊張が伴いますので、診療のない休みは貴重です。
そんな貴重な休みにお医者さんの「はしご」をしました。
こういう時、入蔵の診療所にいらっしゃる患者さんも、休みの日、あるいは仕事の都合をやりくりしてくださっているのだなあといつも思います。
ありがたいことです。本当にお疲れ様です。
さて、お医者さんを二軒はしごして、薬局に行くと、入蔵よりちょっと年配の男性が受付に処方箋を出したところでした。
男性「処方箋ていうのは本当は処方しないものなんだけどね」
薬剤師(女性)「?」
男性「いや、処方『せん(しない)』だからさ」
この方には本当に申し訳ありませんが、まあ、駄洒落です。
正直、入蔵が感心するような出来ではありません。
でも、これがとっても受けました。
受付付近にいた三人の(たまたま三人とも女性でした)は、本当に大笑いしていました。
男性もうれしそうでした。
とても、自然な和やかさです。
駄洒落のクオリティーに感心していなかった入蔵もここで(笑わないけど)ほっこりした気分になりました。
この自然な流れが心地良い。
日常生活の中のユーモアと、幸せな気分のやり取りが入蔵はとっても好きです。
先週の日曜、ダウンしていた入蔵は本当に久しぶりに、テレビで日曜夕方名物のお笑い番組を見ました。
その番組は、お笑いに関しては素人の出演者が、大喜利に挑戦するという「体」のものでした。
わざわざ「てい」と書いたのは、その中で、ある出演者が言った答えが、入蔵が14年ほど前に入蔵が出席した、某落語家の真打昇進披露パーティーで挨拶に立ったある落語家の挨拶に酷似(というかほぼ同じ)だったからです。
その時、列席していた多数のプロの芸人さんですら本当に驚愕した挨拶です。
この素人さんが独自に同じ文言にたどり着いたとしたらまさに「素人恐るべし」です。
そうではなくて、この素人さんが、作家さんが書いた文章を「本当に思いついたように」これほど自然に言えたとしたのなら、「玄人恐るべし」です。
なんの根拠もありませんが、入蔵は後者だと思いました。
本当に「玄人」はすごいです。
この方の本業は原稿を読むことです。
間違われると困るので、あえて言いますが、入蔵は皮肉を言っているのではありません。
本当に心から感心しています。演芸番組なのですから、原稿用意はお約束のうちでしょう。
心配があるとすると、先ほど書いたパーティーで挨拶した師匠がこの番組を見ていて、気分を害してはいないかどうかという事です。
ただ、入蔵が知らないだけで、それ以前から、芸人さんの間では用いられていた「挨拶用の文言」だったのかもしれません。
芸人としては素人ですが、演芸番組に出て、放送作家さんの書いた原稿を、不自然さを全く感じさせずに読み、現場のお客さん、テレビの向こうのたぶん何百万人のお客さんを喜ばせるプロとしての技量に、入蔵は素直に感心しているのです。
素人も良い、プロも良い。
その心の底にある、他人を笑わせたい、喜ばせたいという気持ちが好きです。
素人で、ちょっとくらいセンスがなくとも、その気持ちは通じます。
ほんの少しのユーモアで、随分心が和みます。
皆さん、まず駄洒落からでいいので、人を笑わせることに挑戦してみてください。
昨日は、この後、散髪に行き、夕方に江戸東京博物館の小ホールで行われた桂文治師匠の独演会に行きました。
散髪と、独演会でも、ちょっと面白いことがあったので記事にできればしたいと思います。
では、また(^O^)/
文中、薬局での駄洒落、よくできていたので掲載させていただきました。差支えがあれば削除、作者名の記載等いたします。
ご連絡ください。