口から先に生まれたような入蔵は、ブログを書くネタには困らないのですが、本当に時間がない!
と言っても、今、お読みくださっている奇特なあなたの他に、読みたい人もそれほどいないわけですけれど。
だいたい毎日、今日はこのネタでいこうとメモをするのですが、仕事を終えて、食器を洗って、お米を焚く準備をすると、午前0時をすぎることが普通なので、書かずに寝ることが多くなります。
しかし、入蔵の高校の先輩の安岡章太郎さんが言っていたように「書きたい奴は書くのです」だから時間がないというのは言い訳です。
ただ、入蔵は仕事の性質上、「寝不足は禁物」なのでそうもいかない。
才能があれば、仕事をやめる、あるいは仕事をセーブ(入蔵の場合なら、患者さんの予約を塩梅する)すれば良いのですから、本当はこれも言い訳。
でも、入蔵は言い訳だらけの人生を楽しむことにします。
と、貴重な時間をまた、言い訳に費やしました。
この間予告したことを書きたいのですが、「今日の出来事も書きたいし」ということで悩ましい。
そこで、「誰も入蔵の予告した記事を楽しみにはしていないだろう」ということで、今日は、指南所の稽古の様子を書くことにします。
(ホント長い枕だな、入蔵の落語とおんなじ)
さて、そういうわけで今日は指南所の稽古でした。洗濯、掃除、昼食の用意をしていたら、出発が遅くなり,稽古場に到着したのは3時近くになりました。
今日は、休むメンバーが比較的少なく、入蔵が着いた時点で、稽古を終えて帰った人が何人もいたとのことでしたが、入蔵の稽古の順番が回ってくるのは相当先のようでした。
入蔵は最近、稽古になるべく早く行って、自分の番が終わったらすぐ帰るという事が多かったのです。
でも、今日、長い時間稽古場にいて素人落語会の稽古は「人の稽古を観てなんぼ」だということをあらためて感じました。
正確にいえば、「稽古日に自分がいた全ての時間が自分の稽古時間である」ということです。
改めて言うようなことではありませんが、人の噺を聴いて、それに対する師匠の注意を聞くという経験を積むと、落語というのは、落語家の書いた入門書のようなものをいくら読んでも、CDやDVD等をどんなに忠実にまねても「ちゃんとはできない」ものだと言うことが本当によくわかります。
ただ、素人相手の師匠の稽古は、落語の稽古という師匠の藝を見せられているのだという気もします。
もちろん師匠がそうおっしゃったわけではありません。師匠がそうお思いになっているかどうかもわかりません。
でも、入蔵はそう思うのです。
自分の生徒が「玄人のように落語が出来るようになる」ことを目指す師匠と、そういうことを目指す生徒(?)がいても良いと思います。
けれど、入蔵は素人らしい落語が好きです。
上手い落語はお金を出して観にいらしたらどうですか?
「素人らしい藝」はお金を出しても、そうは簡単に観られませんよ。
下手な玄人みたいな素人芸はどこでも観られますけれど。
今日は他の落語会からのゲストの生徒さんがいたので、二種類の厩火事が聴けました。
一つの落語会で同じ噺を聞くことは通常ありませんから(円楽一門会の両国寄席で一度あります。事情はもう書いたっけな? 書いていなければそのうち書きます)、とても新鮮です。
同じ噺でも、内容、噺の運びが違いますから、師匠の注意も違います。
皆さんも、落語を稽古する会にお入りになってみると良いですよ。こういう経験はこういう会でお稽古しなければ前述のように普通は経験できません。
今日,ある生徒の噺の中で「寄席でも行け」というセリフが出ましたが、師匠はそれを「落語会にでも行け」(「ついでに、『かつしか落扇指南所の』と」と言ったほうが良いとおしゃっていました。
「寄席に行け」というのは玄人の言葉だということで。入蔵はとても感銘を受けました。
玄人の噺と、素人の噺は、必然的に違うのです。どっちが良い悪いではありません。
他の落語会から来ていらした方は、久し振りのご参加でしたが「皆さん上手になっているのでびっくりした」とおっしゃっていました。
入蔵も、師匠のご注意がとても高度、緻密なものになっているのでびっくりしました。
上下をふる際は人物の位置関係、二人の身分、立場ばかりでなく、精神的な関係も考慮しなければならないこと、「間」のとり方も、声を出す、出さないばかりではなく、視線の方向、視線の移動を利用、考慮すべきだという指導に変わっています(もちろん、生徒の技量を考慮した上でのことです)。
さて、先程書いたように指南所の生徒は多くなりました。
今日は稽古が予定時間内に収まらず、急遽、別の稽古場を工面して、途中から場所を移動して行いました。
今日の稽古で、7月28日のおさらい会のプログラム案が出ましたが、休みの人がいるのに、師匠を含めて22人の出演です。
今のままだと8時間を超える興行になります。
「通し」でお聴きになったら、お客さんが体を壊しそうです。
最終的な予定が決まりましたら、なるべく早くお知らせいたします。
今の所、入蔵は恒例の、師匠の「お楽しみ」の膝代わりです。
16時55分から17時15分までです。
「厩火事」の稽古で髪結いの亭主が一人で食べているものが、一人は「牛鍋」、もう一人は「刺し身」でした。
志ん生師匠と、文楽師匠の違いですね。両演者とも噺の出自がはっきりしています。
入蔵は例のごとく、誰も聞いたことのないような「夏泥」です。
「本当にこれでいいのかな?」と自分でも思いますが、先程書いたゲストの生徒さんが「入蔵さんフラがあるし、入蔵さんのこの噺好き!」といってくださったので、大体今日の稽古の線で本番に向かおうと思います。
嘘だと思ったら、聴きに来てください。
嘘かもしれません。
今回は「お江戸両国亭」です。
ではまた(^^)/