わたしの好きな漫画にある台詞です。

 

漫画自体は、作者様ご本人の意思で絶版になっていますし、ネット上で言及されることも好まれていないので、タイトルは伏せておきます。

 

暴力を受けること、搾取されることで願いが叶うと信じていた登場人物が、自分が受けていたものが崇高な儀式などではなかったということに気がつく内容があります。

 

それは確かに、そうです。

 

でもそれなら、この身に受けた痛みは傷は、奪われた大切なものはなんだったのか。

 

深く傷ついたことがあるほどに、そう思ってしまうように感じます。

 

同じ漫画のラストに、凄惨な暴力を受けた少女が「この傷はなんだったのか」と問うシーンがあります。

 

作中で、その傷は剥がされ、星々になりました。

 

星が示すものは、願いであり、祈りです。

 

だけど、わたしたちは本当は、星になどしなくとも、はじめから一度だって傷ついたことなどないし、なにひとつ奪われていないのです。

 

 

 

 

 

ふと浮かんだ二つの曲をはっておきます。