わたしの右腕には、最初に飼ったねこがつけた引っかき傷の痕が残っています。


見ると、「あの子のつけた傷だなあ」と思い出します。


最近とみにいろんなことを忘れていってしまって、あんなに大切だったいぬやねこのことも幾らか忘れていっている気がします。


そう思うと、傷だけでも残していってくれたのはありがたいことだなあと感じました。


といって、いぬは噛まない子だったし、次のねこも、いまのねこもあまり引っかかない子なので、新たな傷ができることもなさそうなのですが。


愛おしい傷を、愛していこうと思います。