わたしの住む、北の大地も日差しが春めいてきました。
近所の自動販売機に、コーヒー買いに歩いていたところ、おおきなしろい綿毛がふわぁ~と前を横切って飛んでいきました。
綿毛の中心に黒い種があるのも見えるくらい、ゆっくり、くっきりと。
しかしですね、日差しが春めいたといえども、木々の冬芽はやや色をかえたかなくらい。道路や歩道など、せっせと雪かきをしているところはアスファルトが見えているけれど、冬の間雪を積まれた土はほとんど見えていない。
外で緑なぞ、常緑の松の葉ぐらい。
……綿毛、おまえどこから飛んできた?
種子をつくって飛ばすにしても、まあ春~秋ぐらいなものなので、どこかの木で飛び損ねた綿毛がたまたまいま飛びたったのかもしれませんが。
立木さえ凍りつき、幾度もの吹雪を乗り越えて、ひかりつよくあふれるようになったいま、飛んだのか。と思うと、ちょっと不思議だな~と思いました。