ネットの記事で、海外のスーパースターに飼われている猫の話を読みました。

 

飼い主さんのPVにも出ていて、猫のファンもいて、その猫のブランドも持っていて、その猫の資産総額は日本円で数十億円だか数百億円だかだと。

 

でもその猫と、野良でごはんにもあたたかい寝床にも縁がなく、糞尿が不衛生だと街のひとに石を投げられるような猫とで、猫としての命の違いはないんです。

 

どっちが上とか下とかなく、猫ですよね。

 

そして数百年の樹齢を誇り神社のご神木となる木、貴重な研究対象として保護される花、伐採することに反対運動が巻き起こる公園の木などもあります。

 

でもそれらの植物と、幼児が楽しげにちぎったたんぽぽ、だれかが踏みつけたはこべ、水をやりわすれられて枯れかけた鉢植え、それらだって変わりなく植物です。

 

どっちが上とか下とかないはずです。

 

では人間のつける価値ってなんなんでしょうね?

 

わたしは動物も植物もなんでも食べるんですが、植物しか食べないというひとが命のことを理由にしていると、「植物だって命だよ」という疑問が頭に浮かびます。

 

形式は違いますが、植物は確かに生命体であるだろうと。

 

そんなことをぼんやり考えている春の日です。