ジャン・ルノワール監督『ゲームの法則』(1939)再見 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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『La règle du jeu』

 

ジャン・ルノワール監督作品、フランス

日本公開1982年!(ほぼ半世紀後!)

 

 

ノラ・グレゴール様、ポーレット・デュボス様、トミラ・パレリ様、

マルセル・ダリオ様、ジュリアン・カレット様他

 

 

延々と繰り広げられるブルジョワたちの狂騒と色恋沙汰。

享楽の時を追い続ける貴族社会への強烈な皮肉と愛着。

ミュッセの戯曲「マリアンヌの気まぐれ」から着想を得た古典回帰的な内容ながら、

ルノワールの愛憎に満ちた挑戦的な一作。

製作当時は受け入れられず興行的に失敗、短縮版での公開など不運に見舞われた本作。

20年後にようやくオリジナルの完成版が日の目を見て、世界中で絶賛された。

ココ・シャネルが担当したゴージャスな衣装デザインも注目!(Amazonより引用)

 

初めて拝見した時がどのくらい前なのか覚えていないけど、

その時は無邪気に面白かったのが、

なかなかブラックなところを感じるようになりました。

上流社会の恋愛ゲームには、ちゃんと法則がある。

このマダムは惚れっぽすぎる気はします。

ま、そこが面白いんだけど。

国民が注目する飛行を成し遂げたパイロットが、

いくら恋してても、夫のあるご婦人を、名指しではないとはいえ、

メディアの前で、彼女の為に飛んだのに、

ここに来てくれていない!とヒステリー起こすような男、

面倒だなあ。城に招待されても、仏頂面。

 

 

 

ホンマ、口説かれたらすぐほだされるマダム。

どうやら、誰にでもすぐに抱きつくのも、まずいみたい。

 

 

 

夫も夫で愛人がいたけど、やはり奥さんが一番。

すんごい美人というわけではない奥さんだけど、可愛い性格。

かつて若い頃拝見して、ひたすら面白かった感性を取り戻したいわ。

惚れっぽいのも、嫉妬深いのも、あちこち出現。

 

 

 

 

 

 

 

婆さんになりましたわ。元から婆むさかったが、それでも若かった?

 

 

夫である侯爵、マルセル・ダリオ様、眉を描いたメイクで個性的ルックスでしたが、

望郷(1937年)、大いなる幻影(1937年)、カサブランカ(1942年)

キリマンジャロの雪(1952年)、メリイ・ウィドウ(1952年)、

紳士は金髪がお好き(1953年)、麗しのサブリナ(1954年)等

幅広い名作にご出演でしたんですね。

頭の中で、どの役だっけ?と思い出したりしています。

その侯爵のラストの〆、やはり効いてますね。

『ゲーム』には『法則』が大切。

 

 

それをこなしそびれたら、ここでの事件や『危険な関係』に。

 

 

しかし何があっても『華麗なるギャッツビー』のように、

身分あるご夫妻は、けろんぱと、元さやに納まるのだ!?

 

 

 

あ、お城に集まった皆さんが色々出し物をされるのですが、

骸骨の踊りが素敵でした☆

 

 

超絶お得なシリーズですね。