『足にさわった女』(1960)拝見 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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かつて日本はこんなにもお洒落だった!?

 

 

増村保造監督作品、日本、85分

企画・脚本に、市川崑監督参加

 

 

京マチ子様、ハナ肇様、船越英二様、杉村春子様、田宮二郎様

ジェリー藤尾様、浦辺粂子様、江波杏子様、植木等様

1952年版『足にさはつた女』は市川崑監督なのですね。

越路吹雪様、池部良様、山村聡様、岡田茉莉子様、伊藤雄之助様、沢村貞子様他

先日、間違えてこっちのポスター、載せちゃってる。

1960年テレビ版岸惠子様!こちらも市川崑監督で、生放送。

贅沢なこと。どれも拝見したい。

 

 

まあ、めちゃくちゃおしゃれでした。

シュールユーモア洗練されてて。

 

 

写真を探したら、越路吹雪様版のものの方が多く、

「ないよう~!!!」な中(当時のポスターから見つからなくてひいひい)、

「若い百姓女」江波杏子様のお写真だけがふんだんに。

 

 

 

 

 

それもシュールでいいわ。

 

 

 

冒頭まるでSFのよううな場面に始まり、

お洒落で美人な女スリと、彼女に惚れてる刑事、ハナ肇様の珍道中。

前作で沢村貞子様が演じられた女万引き役を杉村春子様

ファンにはたまらないシフトです。

 

 

作中、世の中がどんどん変わってしまって、世知辛い・・・といった描写が出てきます。

いつの時代も同じですね。

 

 

自分が幼児期と、大学時代、そして今、と思ってだけで、

環境はまるで違うし、つい先日友人と電話で話しましたが、

自分が死んで50年くらいたった時ってどんなだろうって。

ほんの30年くらい前家にパソコンがあるなんて想像もできなかった。

 

 

その頃は、スクリーンで観る映画は、「博物館」で、

立体映像が当たり前だったりするのかな?

 

 

 

この映画では、戦後西洋化した日本でありながら、まだ、日本の独自性共存してる。

すっかり変化しきってない混然とした感じがまた、素敵。

 

 

話それましたが、まあ、京マチ子様、

時代物でも現代ものでもこんなに美しい人って、

他に山田五十鈴様くらいしか同じ傾向では思い出せません

 

 

そんなお方が、これまた粋の極みクレイジーキャッツと絡む。

 

 

ハナ肇様が主演ですが、それぞれの面々が、

特別出演のように出てらっしゃるので、

どこでお会いできるかも楽しみのひとつ。

 

 

 

 

写真でも解りますが、動作の一つ一つ「絵」が決まってる。

タイトルからして刺激的ですが、

普通のコメディとは違う、独自の感覚が素晴らしい「名作」。

 

 

市川崑監督が、リメイクすべてに関わられたの、解る気がします。

 

 

全部拝見したいもの!