死よりも怖いもの
竹内結子様
1980年4月1日~2020年9月27日
享年40歳
昨日、友人よりご訃報を知らせてもらって以来、
まだ呆然としています。
デビュー後『春の雪』(2005)を頂点にした頃の竹内結子様、
みどりは、実はかなり、相当、苦手でした。
ので、お作を拝見せずに、長く過ごしていたら、
ドラマW 三谷幸喜『大空港2013』(2013)、
ドラマ『かもしれない女優たち』(2015)、映画『残穢 -住んではいけない部屋-』(2016)、
ドラマ『ミス・シャーロック/Miss Sherlock』(2018)、
映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』(2019)(三浦春馬様御共演)
等で、驚くほどに変化され、魅力を感じる女優さんになっていらして、びっくりしました。
これから、どんな作品に巡り合わせて下さるか、楽しみにしておりました。
拝見しかけては、あまりの重さに、なかなか進めずにいたドラマ。
石川慶監督作品、連続ドラマW『イノセント・デイズ』(2018)
竹内結子様、妻夫木聡様、新井浩文様、芳根京子様、ともさかりえ様、長谷川京子様、
池内博之様、芦名星様、山口崇様、田口浩正様、原日出子様、石橋蓮司様、余貴美子様他
元恋人の、妻(蘆名星様)と二人の子供が寝ているアパートに放火殺人した罪で、
死刑囚となった女性を、竹内結子様が演じられました。
子供時代を共に過ごした数名の仲間の中には、
過去に起きた事件に関して、犯人とされた彼女が無実であり、
自分に咎があると、事実に蓋をしつつ自責の念を抱いて来た者も。
近年拝見した中でも、大変重いドラマです。
最後にもう一度信じてみようと思った人を失った。
生きて、また裏切られるより、死ぬ方がいい・・・
そういう役を演じられる、というのは、
役柄の人生が自分の人生とは違っていても、どれだけ負担か。
実際に生きた一人の女優さんの、死を選ぶ一歩の原因は、
映像でしかお会いしたことのない身では、想像も出来ないもの。
私生活だって、こんなお写真拝見すると、お幸せそうに見えます。
本当に逝かれてしまったことが、悲しいお方です。
拝見していない作品は、まだまだあります。
少しづつ、生きている竹内結子様にお会いしましょう。
貴女の「死」ではなく「生」を追ってみたいと思います。
貴女が今、やすらぎの中で眠っていらっしゃることを心からお祈りします。