『Jeune et Jolie(17歳)』(2013) | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

サガン様も今は昔・・・若干R15

 

フランソワ・オゾン監督作品、フランス、95分

 

 

 

マリーヌ・ヴァクト様、ジェラルディン・ペラス様、ヨハン・レイセン様

フレデリック・ピエロ様、シャーロット・ランプリング様、ナタリー・リチャード様他

 

 

オゾン監督作品、みどり内の当たり外れ振りの振り幅大きいです。

今回は予想の上、拝見したので、オゾン監督でなかったら、

拝見しなかったであろう本作、それなりに考えつつ拝見出来ました。

「予想大外れ、すんごい大好き!」ではなかったですが、

西洋ならではの、少女性と、大人の顔をアンバランスに所有するヒロイン。

その、冷めたような情熱に圧倒?戸惑い?色々な感覚が。

 

 

 

恐らく性に興味津々なヒロイン、ドイツ人青年と「大丈夫だよ」とか言われつつ、

クールに処女喪失、彼に対しては未練もなし

 

 

しかし、目覚めてしまったものにつきうごかされ?

ネットを利用したコールガールへ。17歳。

 

 

 

 

 

若者とは違う、おじさま方を相手に、儲けつつ経験を積んで行かれます

 

 

 

 

しかし、或る日、バイアグラを飲んで頑張った初老の常連客が、

腹上死ならぬ腹下死。その場は逃げだすものの、警察は彼女を割り出す。

 

 

・・・ああ、みどりが書いたら、何でコメディみたいになっちゃうんでしょう。

ものすごく動転していても、やっぱりクールなヒロイン。

若さゆえの不器用さなのか、何なのか。

 

 

思い出すのは、フランソワーズ・サガン様『悲しみよこんにちは』

あのヒロインも大したものでしたが、ああいう悪意?的行動による死はない。

しかし、最後に亡くなった男性の妻シャーロット・ランプリング様ご登場。

 

 

 

ヒロインと対峙し、男性が亡くなった部屋へ赴くことで、

彼女の中で、何かが変わる悲しみに挨拶出来たのか?

 

 

日本なら、たいしたゴシップ記事になる所が、

さすが大統領の愛人がスクープされても「そうですが、何か?」ですんだ国。

罰則は、お母さんと一緒にカウンセリング受ける程度。

 

 

ヒロインは、親にバレた以外、お咎めなし。売り上げもお母さんの管理下に。

ううむ、アムール。こうして、ジャンヌ・モロー様とかB.B様とかいった、

最強おフランス女性が育まれていくのですね。流石おフランス

『肉体の悪魔』『赤と黒』『危険な関係』のお国です☆

 

 

でもね、今書き終わって、ど~んと疲れが出て、ベッドにひっくり返ってたら、

いくら監督ゲイだと言っても、やはり男性

 

 

 

当初企画されていたという、主人公を少年に据えた方が、しっくりくる気がしました。

 

 

ヒロインの心理・行動、どこか男性的かも。

見た目的には少女で美しいですけどね。