10年前という微妙な懐かしさ
藤原伊織原作、石橋冠監督作品・WOWOW・197分
内野聖陽様、寺島進様、大塚寧々様、栗山千明様、白竜様、
黄川田将也様、真矢みき様、田中健様、夏八木勲様他
松本清張先生原作ドラマを二本拝見し、「違うなあ」と思った後、
当作を拝見し、「あらら、このドラマの方が、あの空気がある」と思ったら、
監督、撮ってらっしゃるわあ。「張込み」(2002)、「点と線」(2007)、
「黒い福音〜国際線スチュワーデス殺人事件〜」(2014)。
どれもビートたけし様を主演に迎えてのドラマ化。
昨日の「なぜ君は絶望と闘えたのか」もだし、N*K様の「新宿鮫」も。
全く繋がりそうな内容でもないのに、妙にキャメラワークが、
松本清張節を醸し出していたのは、実際に撮ってもいらっしゃるし、
1936年生まれという、昭和の光と闇を肌で知ってらっしゃる世代故も?
小津安二郎監督角度の、夜の飲み屋街、看板が映る映る。
マスター、白竜様だし。デ、デラックス?
部長、アフターは色っぽいです。
関西で幼少時を送った、女の子一人に、男の子二人の小学生仲良し。
守るべき女の子が義父から虐待を受けていることを知り、
男の子二人は、酔って帰宅するのを待ち伏せ、
階段に丸太を置いて、転落死させる。
その階段は、彼女が教えてくれた星座「シリウス」にちなんで、
「シリウスの道」と名付けた場所だった・・・
歳月は流れ、「大手」電機メーカーの次期社長と噂される常務の妻、
「大手」広告代理店の副部長(部長は女性)、
「大手」電機メーカーの下請け会社に勤め、再雇用を約束されて、
工場を畳んだが、真っ赤な嘘で皆リストラにあったという、
今は、絵心を生かし、ポルノ映画の看板を描いたりして生計を立ててる男。
この三人の運命が、操られるが如く、東京という大都会で、
再び、絡み合っていく。(何だか「永遠の仔」みたいな感じも・・・?)
奥様、裏で高級娼婦やってたりするし。夜だけど「昼顔」?
これが大塚寧々様だから色っぽいこと。しかし、「え?」という程、出番少。
広告代理店の、電機メーカーへのプロジェクト(X?)スタッフに選ばれた、
元少年①は、妻と彼との過去を知っている常務に、個人的に呼び出され、
常務に送られて来た、妻を淫乱だと中傷する手紙の主ではないかと聞かれる。
違う、ということは少年②が書いたもの?彼を探せ。
かくして、少年②を、偶然見かけた一枚の絵から探し出すミステリーと、
大手広告代理店内の、お客様の奪い合い合戦、部長の熱い眼差し、プレゼンと、
大手電機メーカーの、汚い手段でのリストラ事件が、
くんずほぐれつに!!!の感動作???
殴り合い明けの副部長に、部長曰く、
「シャツくらいは着替えて営業に行ってね?
血だらけシャツの営業マンはいないわよ💛」
広告代理店を辞めた、熱血副部長は、
海辺で日焼けして、何の仕事をしているのか。
「ショーシャンクの空に」か???
関西に帰ったのかと思ったら、因縁の絵を燃やしている所に、
赤い車を運転し、部長が現れるし、湘南あたりか???
ポルシェにして欲しいなあ。阿木燿子×宇崎竜童様×山口百恵菩薩☆
プレゼンに向け、チーム一丸となって内容を練り上げるあたりでは、
安全地帯の「ワインレッドの心」が流れるし。
寺島進様の御髪は、まだ真っ黒で、1968年生まれ二人と、
同級生を見事演じてらっしゃる、1963年生まれ。
「小さな恋のメロディ」みたい☆
全体的に、今現在への過渡期?
役者さん方も、世代が交錯しているような。 ↓ 定まってる人発見?
栗山千明様も既にご登場ですもの。
あ、あらっ?「松本清張先生の空気感」とか何とか云いつつ、
このあらすじ説明は何???いや、時代的にも自分が一番頑張ったというか、
燃え尽きた、懐かしい?あの頃で、社会情勢も懐かしい?し。
ドラマWにありがちな、熱すぎる男性主人公にも慣れて来ましたわ。
今月もあと少し。来月は、また「テレビドラマさんさようなら~」だけど。
とにかく、副部長には、永遠の部長が離れずついて来てくれるみたいで、
めでたしめでたし。(この役職まで、友人宅とそっくりだ・・・)