なりきりってらっしゃる
マイケル・サシー監督作品。(アメリカ)104分・テレビ映画
「グレイ・ガーデンズ 追憶の館」
ジェシカ・ラング様、ドリュー・バリモア様、ケン・ハワード様、ダニエル・ボールドウィン様、
ジーン・トリプルホーン様、ルイス・フェレイラ様、アリー・グロス様他
ジェシカ・ラング様&ドリュー・バリモア様が、ジャックリーン・ケネディ様の、
「有名な」親戚母娘を演じられた当作。
制作当時から拝見したかったのですが、WOWWOWで放映があったきりで、
ずっと拝見出来なかった・・・ら、Amazonビデオにご登場!やったあ。
↓ この写真、これで、「観たい!」と思ったの。
ハンプトン、高級住宅地でありながら、他人の家とは思えないゴミ屋敷、
猫屋敷(アライグマも)となった、グレイ・ガーデンズという屋敷。
ご近所の苦情(そりゃ、出ますね)で、警察が介入するほどの荒れ果てようの家に、
いかず後家の娘と、老いた母が住んでいる。
そこにメイスルズ兄弟(ドキュメンタリー映画監督兄弟)が、
二人を撮らせて欲しいと現れる。
その制作過程と、過去の追想が並行して描かれる当作。
美しい娘リトル・イディ・ビールは、娘の結婚を望む両親の希望よりも、
女優・ダンサー志望の気持ちが強い。
上流社会のお金持ちの生活、母ちゃんビッグ・イディ・ビールは、
結婚しないでどうするの、どうやって生活するつもり?
好きにさせてくれる人と結婚すればいいのよ☆とアドバイス。
一旦はニューヨークに出て、夢を追おうとした娘。
不倫を始め、グレイ・ガーデンズに連れ戻される。
しかし、「好きにさせてくれる」相手と結婚し、好きにし過ぎた?母の結婚破綻。
やがて、経済状態も破綻。同居していた母の愛人も遂に屋敷を後に。
どんどん荒れ果てていく屋敷に、老いていく母娘。
訴えられて、アライグマやにゃんずを没収されるものの、
さすがに、未亡人ジャッキー様登場。妹のリーと共に、清掃・リフォーム出資。
この、ジャッキー様来訪場面で、いかず後家のリトル・イーディが、
「私が大統領夫人になっていたかもしれないのよ!」とかみつく場面、切ない。
その後の母娘の資産がどうなっていたかは解らないけれど、
元々、家のことは家政婦さんがしてくれるお育ちだし?当然ゴミ屋敷リターンズ。
そこで、お互いを責めて喧嘩をしたり、いたわり合ったりして暮らす二人。
ドキュメンタリー映画は、そのままの二人を捉えて完成。
プレミアには、リトル・イーディも出席する。
その翌年、母が他界。家の保存を条件に売却した娘は、
ナイトクラブへの出演を果たしもして、母との想い出の歌を歌う。
で、エンドロールの最後に、ドリュー様のナレーションで、
「撮影中に虐待された動物はいません」と入って終わり。和みました。
(ここまでが作品からの写真、ここからはご本人写真)
ドキュメンタリー映画は、当時賛否両論だったようですが、
社会のはみ出し者でありながら、それを通した、個性的で華やかさがある母娘。
この作品が、ゲイのカルト的名作として愛され、リトル・イーディはゲイアイコンに。
その生涯自体が、彼女が目指したものを達成させる結果に?
当作品のジェシカ・ラング様&ドリュー・バリモア様、
実在の母娘のお写真と、よく確認しないと間違えるほどのなりきりです。
ジェシカ・ラング様、老いた場面、あのお方とわかって拝見してても、
ダブルキャスト?と思うくらいでした。お声でかろうじて解る。
それにしても、オリジナルのドキュメンタリー、カルト作となるの、解る。
こうして写真を拝見しても、すごい引力です。
にしても、女優(と、特殊メイク)って凄い。
そして、グレイ・ガーデンズ、現在、23億相当だそうです。