「Jackie」(2016)拝見10枚+1枚 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

歴史・伝説と過行く虚無

 

パブロ・ラライン監督作品、「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」(アメリカ・チリ)95分

ナタリー・ポートマン様、ピーター・サースガード様、ジョン・ハート様、リチャード・E・グラント様、

グレタ・ガーウィグ様、ベス・グラント様、ジョン・キャロル・リンチ様他

 

 

ジャックリーン・ケネディ・オナシス様評伝を読み、

現在、「真実のマリア・カラス」を拝読中。映画「マリア・カラスの真実」も、一度拝見。

本の読了後、もう一度再見しようと思っていた所へ、

こちらの作品のビデオ配信が始まったので、レンタルしてみました。

 
 

どうしてここらへんの流れにはまり込んだんだろう?と思ったら、

ケネディ・パパと不倫してらした、グロリア・スワンソン様自伝を読んだから、

流れて来たのでしょう・・・ジャッキー・ケネディ様に、そう興味があった訳ではないので。

しかし、トゥルーマン・カポーティ様「叶えられた祈り」時代?の頃のアメリカ、

いや世界のジェット族、ハイソサエティ有名人関連図は、かなりわかった?

しかし、そういう社交界ものや、ケネディ家ものとかでなく、

ジャッキーという女性をクローズアップして映画にする・・・というと、

やはり、ケネディ大統領暗殺前後、ということになるのかな?

 

 

ということは、あの方ご自身の魅力は?自己顕示欲と行きぬく力かな???

オナシス様繋がりで考えると、マリア・カラス様にも似た面があるかも。

しかし、あの方は、自らが掴みたいものへの信念・努力もはっきりしてて、桁外れてた。

ジャッキー様が、そこで、オナシス様とご再婚になられ、アメリカからブーイングを受けられる。

そして、オナシス様の亡くなられた後、自らの巨額の資産を持つに至って、

やっと、肩の力を抜いて、生きるようになられた事。

 

 

そんな事を考えると、「歴史」の上でのジャッキー様の役割は、

確かに、ホワイトハウスを、対外的にアメリカの象徴する建物として内装を整えたこと、

ケネディ大統領暗殺後の自らの行動、葬儀の采配で、

「暗殺事件」とは別に、「現職大統領の死・葬儀」をビジュアル的に演出しきった。

 

 

そこらへんにあるのかもしれない。

 

 

 

葬儀も終わり、ジャーナリストからインタビューを受ける形での映画ってのは、

いいアプローチ?だったかも知れないけど、監督さん個性もあまり無いのかな・・・

波乱万丈のゴージャスな人生でありながら、引力を感じないのは、

ジャッキー様ご自身の魅力というものが、そういう「センス」程度だったせい?かも、だけど。

 

 

 

ナタリー・ポートマン様、この方も、上昇志向満々、無駄のない人生

無駄がないだけに、映画も大当たりもあまりないけど、大失敗もない?女優さん?

この方が主演、「映画」として、どんなものになるか興味があったのですが、

ううむ、ジャッキー様の「邪気」というか、あくの強さ?を表現するには線が細すぎ?

ジャッキー様特有の、媚びを売るような小声の話し方ってこんなだったのかあ、

・・・が確認できたのが収穫かな?

 

 

パブロ・カザルス様ホワイトハウス・コンサート「鳥の歌」場面再現されたのと。

+1枚は、そういった、空疎?虚無?への供物のようだったこの映画の、

唯一、人間的だった、ジョン・ハート様演じられる神父様と、ジャッキー様会話の図で。