こりゃ駄目だのオーラが出てるメアリーが悲しい
マイク・リー脚本・監督作品。(イギリス)129分
レスリー・マンヴィル様、ジム・ブロードベント様、ルース・シーン様、
オリヴァー・モルトマン様、デイビッド・ブラッドリー様他
美しい庭を持つ、地質学者のトムと医学カウンセラーのジェリーは、
一人息子も立派に育ち、夫婦で家庭菜園を作ったり、穏やかで幸福な夫婦生活を送っている。
本当に、夫婦になるべくしてなったような、柔らかい思いやり溢れる夫婦関係。
映画と思えば平凡かもしれないけれど、そこが、現実的で羨ましい。
この家に、色々な人が訪れる。妻が勤める病院の事務職の友人、メアリー。
恋する相手がいない事で、相当煮詰まっていて、「面倒な女」オーラ満載。
友人の息子にまで、そういう相手として、媚びを売ってしまっている。
夫の友人で、彼女に気がないでもない男性もいるが、彼女の眼中には入らない。
・・・好みでないなら仕方ないけどねえ・・・
妻を亡くし、弟トムの元に身を寄せてきた兄にも、すぐさま色目。
パートナーが得られないまま、老いを迎える寂しさは痛いほどわかる。たって、やり過ぎ。
季節ごとに章が進んで行く構成で、人生を象徴している?
しかし、庭の主一家以外、大変寂しい状態?
映画のタイトル「別の年」、訪れる時間の中に、幸福の種はあるかも。
変化は庭の様に、いつの間にかゆっくりと起きている?
共に人生を歩むパートナーと出会えるかどうかは、とても大きな問題。
一方、こうして、温かく迎えてくれる「庭」があること。それは幸せなこと。
しかし・・・うん、トムとジュリーのお家以外の皆さんにも、
幸せの芽が内包されていて、育っていることを願います。
+1枚は、他人ごとでもないメアリーさんで。
みどりの場合、彼女の様な、「欲してるオーラ」がまるでないことに問題アリといわれますけど。