大切なこと・・・
2006年、トッド・フィールド監督作品(アメリカ)
ケイト・ウィンスレット様、パトリック・ウィルソン様、ジェニファー・コネリー様他
今度はボストンの郊外が舞台。
順調なビジネスマン、3歳の娘と移り住んできたケイト女史。
このお方の常として、生活に不満あり。人生が物足りない。
前作に続いてご登場、ジェニファー・コネリー様妻は、成功したドキュメンタリー作家。
こちらのお家では、ウィルソン様旦那が、司法試験に2回落ちて、
育児しながら3回目へと待機中。日々、気が重い。
公園デビューしても、ママ友とずれて、上手くいっていないケイト女史。
ママたちの密かなアイドル、ウィルソン・パパと、ふとした機会から、交流が。 ↑ このキスはわざと。
(ケイト女史のツナギ姿。これはないでしょう~。)
二人は、充たされない家庭生活の反動の様に惹かれ合っていく。
両家が食事をとることになった日に、ジェニファー妻は「確信」する。
いやあ、ジェニファー妻がいて、ケイト女史と浮気って、旦那、強烈な趣味。
そんな街に、幼児性犯罪を犯した、ロニー・マゴーヴィーが釈放され戻って来て人々は騒然。
ウィルソン・パパのスポーツ仲間の元警官は、過激なまでにマゴーヴィー再犯注意運動を。
彼自身も、警官時代に、少年を誤射して死亡させた過去が。
二人が遂に駆け落ちへと進もうとするその日夜、
マゴーヴィー警戒を呼び掛けるマイクロフォンで近所中に喚き散らすという事態に。
抗議に出た、老いたマゴーヴィーの母は、発作を起こし亡くなってしまう。
死の間際、「いい子でいてね」との遺言書を書き残して。
それを読んで、マゴーヴィーが家を飛び出して向かう公園には、
ウィルソン・パパを待つ、ケイト女史が。
恐怖に固まったケイト女史も、「僕を愛してくれたただ一人の人、ママが死んだ」という、
マゴーヴィーの言葉に、心がどこか動かされる。振り向くとブランコに居た娘の姿がない。
ウィルソン・パパは、公園へ向かう途中、いつも見ていた若者のスケートボードに誘われ、
いきなり、階段ダイヴ、負傷。救急車に運び込まれながら「妻に知らせてくれ」。
ワンエピソードとして、ケイト女史が誘われた読書会での作品が「ボヴァリー夫人」。
ある意味、人生不満は色々あれど、一番大切なものは?という、
悲劇に終わらない「ボヴァリー夫人」のような作品でした。
+1枚は、昨日に続き、一番大切な愛を体現する、ケイト女史の娘の姿を。